2023年に旗揚げ25周年を迎えた、毛利亘宏主宰の劇団「少年社中」。
25周年記念興行の締めくくりとして、少年社中 25周年記念ファイナル 第42回公演【テンペスト】が2024年1月6日(土)に幕を開けた(東京・サンシャイン劇場にて上演中。1月25日(木)〜28日(日)に大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて)。
25周年を迎えた架空の劇団「虎煌遊戯」の舞台公演にて巻き起こる復讐劇を、ウィリアム・シェイクスピア作の戯曲『テンペスト』をモチーフに描き出す。劇場という装置をフルに使い、我々観客をも巻き込む演劇ならではの仕掛けが随所に施された、25周年の締めくくりと新たなスタートにふさわしい快作だ。
1月31日発売の『Sparkle vol.55』では、新人俳優・ランを演じる鈴木拡樹、「虎煌遊戯」劇団員・ヒナタを演じる本田礼生、「虎煌遊戯」の看板役者・カグラを演じる矢崎 広にインタビュー。
少年社中や毛利亘宏作品の魅力、3人がお互いに感じる役者としての印象など、存分に語ってもらった。
「Sparkle web」では公演の幕開けに伴い、それぞれの役についての考察や、公演への意気込みを先出し。
記念すべき公演の開幕を心より待ち望む3人の言葉をお届けする。
interview
ご自身の演じる役どころについて、どのような人物だと捉え、どのように演じたいと考えていますか?
矢崎:僕は劇団の中心人物のような役を頂きました。僕自身は劇団に所属している俳優ではないですが、少年社中だったり、他の劇団の公演に出させていただく中で、劇団というものに憧れていた時期もあるので、劇団に所属することを疑似体験させてもらえる機会だなと思っています。そういう自分の憧れだったりを詰め込めるような役作りをしていきたいですね。それに、すぐそばには本当の劇団員がいる。すごくいい環境だなと思うので、そこをフルに活かしてやっていきたいなと思っております。
鈴木:今回は刺客のような役ですので、“どう違和感を与えていけるか?”を考えながら役作りをしていけたらと思っています。引っ掻き回しながらも最終的には大団円を目指すという役どころは、少年社中 25周年記念第一弾第40回公演【三人どころじゃない吉三】でのお嬢吉三に近いものを感じています。すごく精神力も体力も使う作品になるだろうなと思いますが、僕は器用に出し惜しみとかできるタイプじゃないので、とりあえず“毎回全力でぶつかる”というのをコンセプトにやっていけたらなと思います。
鈴木さんが演じるランは天才俳優ですしね。
矢崎:すごいですよね。でもまぁ、拡樹くんだから何の心配もしていないですけど。
鈴木:いやぁ。「天才俳優とは?」という定義も分からないですしねぇ。でも自分なりの答えは出していくつもりですし、とにかくボロボロになっても突き進もうと思っています。
本田:僕の役は、まさに今回の僕の状況にかなり近しい役。実際、毛利さんが僕に与えてくださる役どころを楽しみつつ、皆さんの空気感や世界観をなるべくキャッチして、柔軟にいきたいなと思いつつ、一生懸命やっている姿が結果的にみんなをかき乱しちゃうみたいなところが面白さでもあると思うので、あまり気負いすぎず、初めましての僕が入ることで起きる風みたいなものを起こせたらと思っています。
少年社中 第42回公演【テンペスト】への意気込みを聞かせてください。
本田:僕がこの世界を目指した“あの頃“に一方的に見ていた先輩方と一緒に演劇ができること、そして初めて少年社中さんに出演させていただけること、色々な“嬉しい”が重なっています。初心に返って、というわけではないですが、真正面からぶつかっていける現場だと思っているので、面白い作品にできるよう精いっぱい頑張ります。ぜひぜひ劇場で観てください。
矢崎:25周年という少年社中の記念すべき公演に、歴代の仲間たちが集結する。それは見どころでもあり、僕らも嬉しいことなんです、少年社中の劇団員ではないのに。そして礼生くんみたいに初参加の人もいる。少年社中はさらに新しい風、それこそ“嵐”を吹かせようとしているんだと思うので、その瞬間をぜひともたくさんの人に観ていただきたいなと思っています。
鈴木:少年社中が持つパワーをすごく感じていただける作品だと思います。こういう取材の際に僕はいつも「劇場で観てください」と言いますが、その言葉の意味がよく分かる、ものすごいパワーを放っている劇団だと思うので、そこは間違いなく勧めたいです。何よりも、今回は少年社中25周年を祝う最後のステージ。少年社中がここから30年、40年、50年続いてもらうことを願って、この作品の成功にかけたいと思っています。そういうところにも注目して観ていただけると嬉しく思います。
information
少年社中 25周年記念ファイナル 第42回公演【テンペスト】
【日程】2024年1月6日(土)〜1月21日(日)
【会場】東京・サンシャイン劇場
【日程】1月25日(木)~1月28日(日)
【会場】大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
【原作】ウィリアム・シェイクスピア
【脚色・演出】毛利亘宏
【出演】
井俣太良、大竹えり、田辺幸太郎
長谷川太郎、杉山未央、山川ありそ
内山智絵、川本裕之
鈴木拡樹、本田礼生、萩谷慧悟(7ORDER)
なだぎ武、山﨑雅志(劇団ホチキス)
鈴木勝吾、矢崎 広
& 日替わり出演者
【Blu-ray】
2024年7月10日(水)発売
詳細は公演オフィシャルサイトまで
www.shachu.com/tempest
Twitter
present
鈴木拡樹さん・本田礼生さん・矢崎 広さんのサイン入りチェキを1名様にプレゼント
応募方法:
①Sparkle公式Twitterをフォロー
②対象ツイートをリツイート
※応募締切:2024年1月28日(日)23:59まで
※当選された方にのみ、Twitterのダイレクトメッセージ(DM)にて、Sparkle公式アカウント(@Sparkle_stage)よりご連絡いたします。当選者の発表はDMをもって代えさせていただきます。
※プレゼント発送に必要な情報はDM上のみでお伺いします。応募フォームへの誘導と称してURLをクリックさせるようなことはございません。
※頂いた個人情報は、プレゼント発送以外の目的では使用いたしません。
※Twitter(X)の仕様が変更された場合、上記規約を変更する可能性がございます。予めご了承ください。
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鈴木拡樹×本田礼生×矢崎 広 掲載
『Sparkle vol.55』2024年1月31日発売
MEDIABOYSHOP商品ページ(鈴木拡樹×本田礼生×矢崎 広 特製ポストカード付)
Amazon商品ページ
楽天ブックス商品ページ
内容:【鈴木拡樹×本田礼生×矢崎 広】少年社中 25周年記念ファイナル 第42回公演【テンペスト】
内容:インタビュー+コラム&撮り下ろしグラビア
+巻末綴じ込み付録:ツヤツヤ厚紙ピンナップ
credit
テキスト:小林千絵
撮影:藤本和史
スタイリング:小田優士
ヘアメイク:AKI(鈴木)、城本麻紀
衣装協力=[鈴木]カーディガン(TUITACI/03-6453-4410) シューズ(71MICHAEL/03-3865-0477)