天野 明の大人気ミステリー漫画を原作とした舞台「鴨乃橋ロンの禁断推理」が、2024年11月1日(金)から東京・日本青年館ホールにて上演を開始した。
ゲネプロ(公開稽古)の模様と囲み会見でのキャストコメントが到着。
本作は脚本・演出を川尻恵太(SUGARBOY)が務め、音楽をあらいふとし・ミヤジマジュンが担当。
公演は11月4日(月・休)まで同所にて開催。その後11月9日(土)、11月10日(日)に大阪・サンケイホールブリーゼにて。
併せて11月4日(月・休)12:00公演/17:00東京千秋楽公演のライブ配信も実施される(見逃し配信付き)。
comment
岸本勇太(鴨乃橋ロン 役)
いよいよゲネプロを終えてから初日を迎えるわけですけども、演出の川尻さんを筆頭に、満足することなく、場当たり最中も「もっとこう出来るよね」「もっとこう見せられるよね」とみんなそれぞれチャレンジしながら作ってこられたと思っています。
稽古期間から考えると約1カ月くらいあったんですけど、意外とあっという間に月日が過ぎて今日を迎えて、すごく自信のある作品になっていると思いますので、皆さんぜひ楽しんでください。
野嵜 豊(一色都々丸 役)
まず初日を迎えられたことに感謝しております。感謝と緊張が入り交じっています。ここまで支えてくださったキャストの皆様、スタッフの皆様、応援してくださる皆様に感謝を、これから舞台で表現して届けていきたいと思っていますのでぜひ楽しみにしていてください。
馬場良馬(シュピッツ・ファイア 役)
この1カ月の稽古期間が、真剣にですけれども川尻さんの演出ということでみんなで楽しく少しでも面白くなるように、いい雰囲気のカンパニーの中で稽古を積み重ねてこれたのではないかなと思いますので、本番を通してお客様にその“楽しい”を共有できたらいいなと。これからの本番が楽しみです。
石井陽菜(雨宮 役)
元々頂いていた台本よりコメディー部分をかなり強調して上演することになりそうで、その中でもやっぱり推理のパートで結構真剣な部分があったり、お客様に見やすいようにたくさん笑える部分だったりが追加になったりしているので、すごく見やすい作品になっております。
雨宮としては、一色都々丸をたくさん叱りながら、鴨夫様にときめきつつ、この作品を展開できたらなと思っております。ご来場をお待ちしております。
田上真里奈(卯咲もふ 役)
みんなも言っていた通り、すごくいい雰囲気で稽古を進めてこれまして、私は稽古を見ながら、ロンとトトを筆頭に今まで読んでいた彼らが立体的に浮かび上がるとこんなに素敵なんだ、楽しいんだというのを感じながら稽古していたので、それを劇場で生でお客様に人間味溢れる私たちを楽しんでいただければなと思います。
土生瑞穂(ウィンター・モリアーティ 役)
まずは誰一人欠けることなく初日を迎えられたことにすごく安心しています。演じる側としてこの舞台のストーリーを何度も稽古場などで見てきているんですけど、毎回ハラハラドキドキさせられています。
私自身、初めての漫画原作の舞台なので、皆さんの足を引っ張らないように頑張りたいと思います。よろしくお願いします。
佐々木喜英(マイロ・モリアーティ 役)
初日を迎えることが出来て大変嬉しく思っております。アニメの一期をご覧になられたファンの方はモリアーティ家の出番を心配していると思うんですが、舞台オリジナルの脚本となっておりますので、僕たちの日常っぽいシーンも見られるんじゃないかと思っておりますのでぜひ楽しみにしていてください。
鈴木拡樹(翡翠臣疾 役)
みんな言っていた通り、楽しくいい雰囲気でここまで作ってこられました。今作はいくつかの事件が起こるストーリー構成になっておりまして、それぞれの事件ごとに1場、2場とか場ごとに分かれて稽古してきたんです。その良さがすごく出ているなと思いました。僕も他の場というのは通し稽古直前に知りましたし、「こういう空気感でこの場は作ってきたんだ」というコントラストの違いですかね。それを実際のお客様も観ていただいて、飽きることなく楽しんでいただけるのではないかと思います。
あとは劇場ならではの身近に感じる高揚であったりとか、そういうもので推理がすごく楽しくなっていくと思います。一緒に推理していただくような形で観ていただけるとベストなのかなと。楽しく作ったので楽しんで観てもらえたらなと思いますので、皆さんよろしくお願いいたします。
『鴨乃橋ロンの禁断推理』初の舞台化ということで、原作ファンの方々にここを見てほしい、注目してほしいといったポイントはありますか?
岸本勇太(鴨乃橋ロン 役)
まず見てくださった通り、このビジュアルの完成度でもう絶対楽しんでいただけるのは間違いないと思います。ビジュアルが発表された時のお客様の反応でも、すでにそこで心を掴むことが出来たんじゃないかなと。実際に生で観ていただければ、そのキャラクターが動いているというところでさらに楽しんでもらえるかと思います。
あとは舞台版ということで、もちろん原作には最大限にリスペクトを払いつつ、その上で生身の人間がやるということ、それが舞台でやることの意味みたいなことだと思っています。テクニカルで見せられるところと、人間がやるからこそトライできるところがあるので。そういう意味でも、原作を知っている方はもちろん、初めてこの作品を観る方でも全然問題なく楽しんでいただける作品になっていると思います。
野嵜 豊(一色都々丸 役)
原作を読んだ方やアニメを観た方にとっては、舞台ならではの臨場感をお伝えできればと思っています。そして生演奏での楽曲が響くことによって、舞台上での気持ちなどがよりお客さんに伝わるのではないかと思います。
そういった部分を楽しみにしていただきつつ、本当に「あ、本物だ!」、「(キャラクターが)いる!」って思ってもらえるように頑張っていきたいと思います!
report
ピアノ&アコーディオン(演奏:佐々木 憲)とヴァイオリン(演奏:銘苅麻野 ※東京公演。大阪公演は三國茉莉)との音色が会場に流れると、まず舞台に登場したのは伝説の犯罪一族と畏怖されるウィンター・モリアーティ(演:土生瑞穂)とマイロ・モリアーティ(演:佐々木喜英)だ。現実世界から5年前、彼らは世界最高峰の探偵養成学校BLUEに現れた一人の探偵について興味を示していた。原作には無い舞台オリジナルのオープニングが、この後のストーリー展開をより楽しみにさせる。
そしてプロローグではBLUEで天才と呼ばれながらもある事件で探偵免許を剥奪された鴨乃橋ロン(演:岸本勇太)と、ピュアでマヌケな警視庁捜査一課の刑事・一色都々丸(トト、演:野嵜 豊)の出会いから、二人が都内で発生している連続殺人事件を解決するまでが描かれた。二人はロンの推理をもとに見事連続殺人事件の犯人を追い詰める。
ここでロンのある“病”が発症してしまうが、トトがそのピンチを救う。ロンは自分を食い止めたトトの存在を喜び、二人で謎を解き明かしていくことを誓う。
原作を再現しているシーンはもちろん、舞台だけの新たな要素として、キャストによる歌唱とダンス、そして生演奏が織り込まれているのが本作の特徴だ。
雨宮(演:石井陽菜)がトトを叱る場面は迫力満点。また、ロンが死者の横に添い寝して会話する、作品の代表的なシーンではスクリーンに舞台真上からのLIVE視点が投影された。
第2の事件で二人の前に現れたBLUEの追跡学教官、シュピッツ・ファイア(演:馬場良馬)の陽気で身軽なキャラクター性、さらに別の事件で登場する翡翠臣疾(演:鈴木拡樹)の慧眼チェックからの小気味良いピンセット指導は原作ファンも必見だ。
翡翠の右腕を務める山根(演:中島大地)が上司の期待に応えようとして見せた歪んだ愛、天才脳神経外科医・卯咲もふ(演:田上真里奈)のキュートな歌唱ダンスにもぜひ注目してほしい。
そして、全編的にコメディ要素も多い本作において、ミステリアスな空気で会場を包み込む存在が冒頭に登場したモリアーティ家の二人だ。二人の出演シーンの一部は舞台オリジナルの脚本となっている。ロンがBLUEで教えを受けたジョン・グリズリー(演:和泉宗兵)を誘い込むなど、物語が進むにつれ、モリアーティ家の不穏さは増大していく。
果たしてロンとトトは巡り合う謎をどのようにして解明していくのか。原作を知っている人のみならず、作品に初めて触れたという人も、ロンたちと一緒に推理していくような劇場ならではの臨場感を体感してほしい。
information
舞台「鴨乃橋ロンの禁断推理」
【日時】2024年11月1日(金)~11月4日(月・休)
【会場】東京・日本青年館ホール
【日時】2024年11月9日(土)、11月10日(日)
【会場】大阪・サンケイホールブリーゼ
【原作】天野 明「鴨乃橋ロンの禁断推理」(集英社 「少年ジャンプ+」連載)
【脚本・演出】川尻恵太(SUGARBOY)
【音楽】あらいふとし、ミヤジマジュン
【出演】
鴨乃橋ロン 役:岸本勇太
一色都々丸 役:野嵜 豊
シュピッツ・ファイア 役:馬場良馬
雨宮 役:石井陽菜
山根 役:中島大地
ジョン・グリズリー 役:和泉宗兵
卯咲もふ 役:田上真里奈
ウィンター・モリアーティ 役:土生瑞穂
マイロ・モリアーティ 役:佐々木喜英
翡翠臣疾 役:鈴木拡樹
アンサンブル:椎名朱音、髙木朋広、藤村リュウト、宮﨑聡美、矢作 洋、山口拳生
【演奏】
ピアノ&アコーディオン:佐々木 憲
ヴァイオリン(東京公演):銘苅麻野
ヴァイオリン(大阪公演):三國茉莉
【チケット】
一般発売中
ローソンチケット
【配信】
2024年11月4日(月・休)12:00公演(スイッチング映像)/17:00東京千秋楽公演(スイッチング映像)
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credit
©天野明/集英社・舞台「鴨乃橋ロンの禁断推理」製作委員会