【俳優 永田聖一朗のひと夏の思い出を詰め込んだコラボカフェ】『ながたのなつやすみ』レポート&インタビュー【ゲスト:藤林泰也】

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「なつかしくて恋しい、あの夏の日々を思い出させる」をコンセプトに、俳優の永田聖一朗が2025年8月7日(木)、8月8日(金)の二日間、SHIBUYA TSUTAYAにてコラボレーションカフェ『ながたのなつやすみ』を開催した。

本誌では開催前にもグッズや入場特典用冊子の撮影に密着したが、ありがたいことにイベント当日も潜入させていただいた。ここでは二日目第1部の模様をお届けする。
さらに第1部終了後には二日目ゲストの藤林泰也との対談インタビューも実施。
忘れられない夏の思い出を作り上げたイベントを振り返ろう。

(写真右)ながた・せいいちろう
1998年7月9日生まれ、静岡県出身。最近の主な出演作に、ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズ(村雲江 役)、「仮面ライダーガッチャード」(鳳桜・カグヤ・クォーツ / 仮面ライダーレジェンド 役)、迷宮歌劇「続・美少年探偵団」(袋井 満 役)、舞台『賭ケグルイ』(鈴井涼太 役)など。2025年12月31日、ミュージカル『刀剣乱舞』 江 おん すていじ かうんとだうんぱーてぃー(村雲江 役)への出演を控える。X(Twitter)

(写真左)ふじばやし・やすなり
1999年2月20日生まれ、京都府出身。最近の主な出演作に、「仮面ライダーガッチャード」(黒鋼スパナ / ヴァルバラド 役)、ドラマ「ジョフウ ~女性に××××って必要ですか?」(タロ 役)など。現在、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」中国ツアー(及川 徹 役)に出演中。2025年10月9日よりドラマ「PUNKS△TRIANGLE<パンクス・トライアングル>」(アイ / 江永 歩 役)、12月12日より舞台『忠臣蔵』(大石主税 役)への出演を控える。X(Twitter)

report

SHIBUYA TSUTAYA 7階のコラボレーションカフェには、夏休みをコンセプトに撮影された永田の写真や着用アイテムが並んでいる。客席には一人一人に虫籠が渡され、コラボフードにはピクニックを彷彿させるお弁当箱が用意されるなど、視覚だけでも夏を満喫できる空間が広がっていた。
参加者も浴衣や涼しげなワンピースなどの装いが際立ち、夏祭りのような賑わいと華やかさにあふれていた。

グッズ撮影に使われた衣装や絵日記、特大パネルの前など各々好きな場所で記念撮影を楽しむ参加者。中でも人気だったのが、ラジオ体操中の1シーンを切り取った等身大パネル。“腕を上下に伸ばす運動”中の永田の前で、同じポーズをして撮影する姿が多く見られた。

イベントスタート時刻を迎えると、永田と藤林が登場。
コラボカフェとしてはとても珍しい、主催者とゲストによるトークショーが展開された。「仮面ライダー」での共演以来仲良しな二人の軽快なやり取りに、会場からはたびたび笑いが起こる。

二人は会場をぐるっと1周回って、展示物について解説。参加者の寄せ書きコーナーの前ではものすごく高い位置にメッセージが貼られていることに触れ、「これどうやって貼ったんだろうね!?(永田)」「お客さんの中にバスケットボール選手はいますか?(藤林)」と驚いている様子。

魚の扮装をした永田を見て、「これは鰤? フグ?」と細かな設定を知りたがる藤林に対し、「あまり意識してなかった!」と笑い飛ばす永田。ロケの裏話やイベントコンセプトについて率先して聞いていく藤林のトーク力に驚かされる。永田もリラックスしてトークに臨んでいた印象だ。

ラジオ体操や夏休みをテーマにした映像の制作についても触れ、ファンの皆さんに「みんなにもラジオ体操をしてほしい!」とお願いする場面も。

トークショーの後はスマホツーショット撮影会。ツーショットのポーズは初日と二日目で変えたそうで、自らポーズを考案するなどファン思いな永田の一面が垣間見えた。そんな永田を藤林は何度も「彼はエンターテイナーなので!」と褒めちぎる。
そんなエンターテイナーな永田のムチャ振りは続き、ツーショット撮影会中の間を一人で繋ぐという大役を任される藤林。
永田は会場を1周する程度で考えていたようだが、同じくエンターテイナーな藤林は客席を何度も練り歩き、なんと40分ほどの時間を一人で回し切った。客席の参加者と永田の話に花を咲かせ、特別な時間を作り上げた。

イベントのラストは肝試し。会場が真っ暗になり、「迷い込んだやつがいるらしいな……今から私が会いにいく……」という永田の声が聞こえてくる。どんな恐怖が待っているのかと思いきや、「怖いなー怖いなー……怖いだろう?」と怪人の格好をした永田と、子泣きジジイの扮装をした藤林が登場。会場は笑いに包まれ、「やっと地獄の時間が終わった……ってかこれ、よく見たら子泣き爺じゃなくて金太郎じゃない!?」という藤林のツッコミでコーナーは終了。

楽しい時間はあっという間と言うが、イベント盛り沢山なコラボカフェも駆け抜けるように終了し、忘れられない夏の思い出を残してくれた。
想像の斜め上をいく、永田にしか作ることのできない新たなエンターテインメントの形。参加者を全力で楽しませようとする永田の想いが、展示物、ドリンクと食事、コーナー構成など、全てから伝わってくるコラボカフェだった。

interview

イベント二日目の第1部を終えてみて、いかがですか? 

永田:昨日の初日とはカラーが違いましたね。空気が全然違います。初日はもうひたすら(初日ゲストの阿久津)仁愛とボケ倒してツッコミ不在だったけど(笑)、今日はやす(藤林)が爆裂しゃべるし、ツッコんでくれるし、全く違って楽しいです。

藤林:もっとふざけたかった?

永田:全然大丈夫だよ! え、そこまで配慮してくれてたの? 

藤林:俺は今日だけだけど、せーちゃん(永田)は二日連続だから、疲れてるかな?って。

永田:確かに疲労はあったけど(笑)。初日が終わってから仁愛とご飯に行ったんですけど、お互い疲れが出たのか、半分寝ながら食べてました(笑)。

朝早くから夜遅くまでやっていましたもんね。

永田:そうですね。イベント終わりが9時過ぎで、その後に二日目の衣装を買いに行ったりもしたので、帰りは疲れもありましたけど。でも、やっぱりイベントは超楽しかったですね、昨日も今日も!

回替わりの衣装は永田さんセレクトなんですね。

永田:俺と仁愛セレクトです!

藤林さんにこれを着てほしいなと考えながら選んだ?

永田:子泣き爺が思った以上に似合ってましたね~。ここまで似合うとは思わなかった。ぴったりすぎ! 

藤林:良かったよね~。

登場時のインパクトもすごかったです。

藤林:本来、ゲストの方がウケるものじゃないんだよね。そっちが飛び道具であってほしいのに!

永田:本来はね(笑)。

藤林:でもこうして毎回衣装を替えたり、(永田は)本当にエンターテイナーですよ。ファンミーティング(永田聖一朗 Fanmeeting 2025)をやった時もそうでしたが、最後まで自分自身が楽しんで、お客さんに楽しんでもらえることを探している男なので。

永田:それはあなたのことでしょ!

藤林:俺は全然、テキトーですよ。

永田さんがツーショット撮影会を実施している裏で、40分もお一人でお話ししながら会場を練り歩いていて、本当にすごいなと思いました。

永田:本当ですよ!!

藤林:40分も持たせる必要、無かったんですよね。

永田:そう、「無理しなくていい」って言ったんですよ。会場内を1周してくれたらそれだけでありがたかったのに、まさかあそこまでやってくれるなんて。

藤林:40分あれば、ファンの皆さんと一人一人お話しできるのでそれはそれで楽しかったです(笑)。

ちなみに今回って、ぶっつけ本番ですか? お二人の中で打ち合わせとか……。

永田:ぶっつけですよ、全部!

藤林:基本、聖一朗との打ち合わせはあって無いようなもんなんで。俺が合わせるしかない!(笑)

そもそも、藤林さんはどんな風に今回の出演を依頼されたのですか?

藤林:「肝試しやる?」って。

それだけですか?

藤林:はい。

永田:ははは!

藤林:「一緒にファンのみんなを脅かしてもらっていい?」、「オッケー!」って(笑)。

永田:「おもろそう!」って返ってきた。

藤林:ふふふ(笑)。「何それおもろそう、やるー!」ってね。

永田:そうそう!

そしていざ、肝試しをやると思って来てみたら……。

藤林:金太郎の腹掛けを着せられて、子泣き爺だと説得され(笑)、そのままお客さんの前に出されるという、謎のイベント……と思ったらカフェだったっていう(笑)。

永田:あははは!

ゲスト史上、最大級にヘビーな役目を果たされたのでは?

永田:マジでそうですよね。

藤林:本当ですか? ヘビーかな……まぁ、ヘビーか(笑)。

永田:トークショーやって、40分一人で場を繋げて、子泣き爺やって帰るんだよ? そんなゲストいないからね。

藤林:確かにね。

永田:メインより働いてるもん!

藤林:それはないよ! ゲストとしては本当に濃い役回りをさせてもらいましたね(笑)。でもファンの皆さんが温かく迎えてくれたので、すごく心強かったです。

永田:それは本当にそう! 皆さん優しいし、可愛いし。

藤林:ずっと言ってるよね。みんなにもちゃんと言っておいたから!

永田:聞いてたよ! マイク使ってさ、勝手に色々喋ってたのめっちゃ聞こえてきてたから! ツーショット撮りながらニヤニヤしちゃった(笑)。肝試しもなかなかおもろかったですよね。

コラボカフェでどうやって肝試しをするんだろう?と思っていたのですが、拝見して「なるほど!」と。

永田:初日はかなり肝試しっぽかったんですけど、二日目はあんまり脅かすって感じではなく……面白かったな(笑)。

藤林:俺は脅かす気で来たんだけどね! 脅かせる格好にしてくれよ! 俺が一番驚いたんだから(笑)。

永田:初日の仁愛はすごく怖かったんですよ。お客さんが悲鳴をあげるくらい本当に怖くて。

打って変わって、二日目は……。

藤林:みんな笑ってたよ(笑)。あの衣装で脅かしても、気持ち悪いって意味の「キャー」しか出ないでしょ……(笑)。

永田:ある意味怖いね(笑)。

藤林:でも、これぞせーちゃんのイベントだなと。

これ、かなり新しいイベントの形ですね。今まで見たことがないです。

永田:いや、これ……コラボカフェです。イベントではないんです(笑)。

失礼しました(笑)。

藤林:え、これコラボカフェなの?(笑)

永田:そうです(笑)。でも確かに、蓋を開けたらしっかりイベントになってましたね。

藤林:今回は夏の開催じゃん。もし冬開催だったら何する?

永田:冬の方ができることは多いよね。

藤林:ああ、クリスマスとか?

永田:クリスマスもあるし、正月も、節分も……いくらでもあります。

いろんな要素を楽しめる、カフェっぽくないコラボカフェ、とてもいいなと思いました。

藤林:冬も乞うご期待って言っておこう!

永田:冬ね!

また藤林さんゲストで? 

藤林:いや。俺はもう来ないです(笑)。 

永田:えー!(笑)

藤林:全然、来ないです! 次のゲストが誰にしろ、冬のイベントはなんて誘うの? 今回は「肝試ししようよ」だったけど。

永田:「サンタさんからのプレゼント欲しい?」って。

藤林:うわっ! これはみんな騙されるな……被害者増えるなぁ(笑)。

永田:「渋谷でプレゼント欲しい?」って(笑)。

藤林:プレゼント欲しい?って言われたら来ちゃうよ。

永田:「SHIBUYA TSUTAYA集合でいい?」って(笑)。

藤林:ははは! でも、渋谷での素敵な思い出が増えて良かったです。

永田:いい夏の思い出ができたね。それに普通のイベントでもここまでお客さんの近くまで行くことはないですし、皆さんとご飯食べることもないし、脅かすなんてことはないですから(笑)。

展示物もいっぱいあり、ファンの方々も記念撮影されていました。ラジオ体操のパネル前で撮っている方が多かった気がします。

永田:マジですか?

藤林:この写真さ、身体のどこを伸ばしてるの?

永田:って言われると難しいよね……。

藤林:三頭筋ってこと?

永田:そうだと思う!(笑) キャッチーな可愛いポーズですよね。

オリジナルメニューの「初恋ドリンク」も永田さんの希望でしたよね。

永田:初恋ドリンクは、甘酸っぱい夏の思い出をイメージして作ってもらいました。初恋を思い出してもらおうってコンセプトで。やすにも初恋を思い出してほしいので、ぜひ飲んでもらいたいですね。

藤林:そういう意味があったんだね。ちなみに他のメニューにもコンセプトはあるの? パンケーキとか。

永田:パンケーキには無い! パンケーキは、美味しそうだから……(笑)。サンドウィッチも美味しいのを用意してもらいました!

サンドウィッチセットはピクニックっぽさもありますね。

永田:そうですね。公園でピクニックした写真を撮ったので、それにかけて。

スタッフさんたちの愛を感じる、永田さんの「夢」が詰まった空間・構成になりましたね。

永田:そうですよね。カフェをやるにあたって僕がやりたいって言ったことはすべて叶えてくれました。ラジオ体操コーナーもできたし、心残りがないですね。やり尽くしました! スタッフさんたちに本当に感謝しています!

反響があれば、本当に冬の開催も?

永田:みんなからも喜びの声や、すごく楽しかったという声をいっぱい頂いたので、いつかまたこういうイベント……いやカフェを(笑)、やれたら嬉しいです!

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永田聖一朗 掲載
『Sparkle vol.61』発売中
Amazon商品ページ

内容:SHIBUYA TSUTAYA コラボレーションカフェ『ながたのなつやすみ』撮影レポート
ミニインタビュー+コラム
巻末綴じ込み付録:ツヤツヤ厚紙ピンナップ

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テキスト・撮影:田中莉奈
撮影:大瀧はるひ

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