『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stageより展開されている、各ディビジョンごとの単独ライブ《Rep LIVE》(レペゼンライブ)。
2022年7〜8月に行われたヨコハマ・ディビジョン、シブヤ・ディビジョンのライブに引き続き、今年はシンジュク・ディビジョン、オオサカ・ディビジョン、イケブクロ・ディビジョン、そしてナゴヤ・ディビジョンの《Rep LIVE》が日本各地で展開中だ。
「Sparkle web」ではナゴヤ・ディビジョン“Bad Ass Temple”より、四十物十四 役の加藤大悟にインタビュー。
本シリーズへの出演が自身のキャリア初舞台であり、そこから破竹の快進撃を続ける加藤大悟の原点とも言える『ヒプステ』、そしてナゴヤ・ディビジョンについて。
憧れでもあった《Rep LIVE》への想いや、昨年開催された《Bad Ass Temple VS 麻天狼》のエピソード。
さらにはアーティストとしても目覚ましい活躍を見せる加藤に、役者活動から音楽活動に還元されることや、アーティストとしてのビジョンも伺った。
ロングインタビューを前後編に分けて公開する。
全2回の1回目/後編はこちら
interview
いよいよ5月30日より、名古屋の地からナゴヤ・ディビジョン初の《Rep LIVE》が始まります。今の意気込みを教えてください。
加藤:僕の初めての舞台である『ヒプステ』で、ナゴヤ・ディビジョンという、僕の地元でもあるディビジョンに選んでいただいたこと、そして今回初めて単独でのライブができること、さらにそのツアーの始まりがZepp Nagoyaという素晴らしいステージということで、僕からしたらすごくエモいことだらけです。
名古屋から始めることができるということで、もっともっとやる気になりましたし、どのディビジョンにも負けてられないなって気持ちももちろんあります。嬉しくて幸せなライブの日々がこれから始まりますが、まずはとにかく自分たちがナゴヤ・ディビジョンとして楽しんで、そしてファンの皆様にも《Rep LIVE》を楽しんでいただけたらいいなと思います。
天国 獄 役の青柳塁斗さんが「ナゴヤの《Rep LIVE》が決まった時は、一人は777の大当たりよりも、一人は大きな魚を釣った時よりも、一人は美味しい肉を食べた時よりも758倍テンション高くなってました!」とおっしゃっていました。改めて《Rep LIVE》が決まった時のお気持ちを振り返ると?
加藤:「やっとできるな」っていう気持ちもありました。以前ヨコハマ・ディビジョンの《Rep LIVE》にゲストとして出演させていただいた時に(2022年7月9日)、「単独でできるの、かっこいいな」って思っていたんです。今度は僕たちが、って思っていましたし、その時は3人で「絶対一番盛り上げようぜ」って。ナゴヤらしさというか「あのナゴヤの熱さを表現できるのは自分たち3人しかいないからやってやろうぜ」みたいな、結構強気な気持ちで話していたのを覚えてます。
今お話に出た《Rep LIVE side M.T.C》へのゲスト出演時に感じた《Rep LIVE》の印象、良さはどんなところにあると思いますか?
加藤:これまではお芝居もありライブもある本公演と、すごく大きなステージで全員が集まるライブ『Battle of Pride』に出演しました。もちろん全ディビジョンでやるライブはすごく圧巻でしたけど、ナゴヤ3人だけの良さっていうのは、やっぱりナゴヤ3人だけのステージで一番発揮されると僕は思っていて。
ナゴヤの楽曲からは“ナゴヤらしさ”っていうか、ナゴヤの熱さ、ナゴヤの愛の大きさ、ナゴヤのロックな感じっていうのがすごくにじみ出ていると思うんです。その楽曲をナゴヤ3人だけで披露できる、3人だけのステージである《Rep LIVE》。一つのディビジョンだけがそのステージを掌握するって、僕はすごくかっこいいことだなと思っていて。そのディビジョンにしか出せない味っていうものを、お客様にずっと楽しんでいただけるというのが《Rep LIVE》の良さなのではないのかなと思いますね。
さらに今回は声出しも解禁されました。また一歩、以前のライブ感が戻ってきたかと思います。
加藤:いや本当ですよ! 僕、声出し解禁された舞台に出演するのが初めてなんです! 客降りも『ヒプステ』が初めてでしたし、『ヒプステ』は僕の“初めて”を全部とっていった作品なんです(笑)。
自分が舞台に立って一つの役を背負った状態でお客様の声を聞くことができるという状況は初めてなので、すごくワクワクしてますし、ちょっとドキドキもしています。お客様の声援を浴びることによって、僕たち自身アガることはもちろんですし、その声援に応えないと、それよりもっとお客様をブチアゲないとって思ってます。そういう気持ちを持つことができるのも声出しの良さの一つなのかなと。本番がとても楽しみで楽しみでしょうがないです。
今までもハンドサインなどで観客もライブに参加できていましたが、声出しも加わればレベルの違う盛り上がりが予想されますね。
加藤:そうですね! 今まではハンドサインだけでブチアゲていたんですけど、手だけでなくて声も出してもらって、なんかこう“いい疲れ”というか、「ライブを楽しんだ!」「この時間幸せやったな!」って思ってほしいですね。このご時世で全然できなかったことがだんだんできるようになっていって、エンタメが抑制されていたこの風潮をみんなで乗り越えていこうという、そういうライブになるんじゃないのかなって僕は思います。
またさらにギアを上げたナゴヤの熱いステージが楽しみです。ちょっと話が変わりますが、昨年12月に行われた『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage《Bad Ass Temple VS 麻天狼》を振り返っていただいて。加藤さんにとってどんな公演になりましたか?
加藤:やっぱり僕にとって一番印象に残っているのは、ソロ曲「マイ・ヒーロー」を頂けたことですね。『ヒプステ』で十四くんとして初めてのソロ曲を頂けて、その曲が歌とラップの共存みたいな感じで。あと《Bad Ass Temple VS 麻天狼》では僕にとって初めての客降りがあったので、最初は「どういう顔すればいいのかな?」とかめちゃくちゃ緊張してて(笑)。でもお客様の喜んでいる姿、幸せそうな姿を、役を通して感じることができて、客降りっていいな、エンタメって素晴らしいなとまた改めて思いました。
「マイ・ヒーロー」、とても感情の乗ったバラード曲でした。
加藤:ありがとうございます。僕としては「ああ、この楽曲は十四くんにしか歌えないな」ってめっちゃ思ったんです。十四くんだけ唯一“ヴォーカリスト”という役職なので、十四くんにしか出せない味、十四くんにしか出せない音楽を頂けたのかなと。公演を通して十四くんの成長もありましたし、僕自身としてもすごく成長できました。十四くんの魅力を、あの公演でより感じていただけたと思いますね。
今回の《Rep LIVE》でも歌われるのか、今から楽しみです。
加藤:歌うとすれば、そこでライブの一つの緩急を十四くんで創り上げることができると思うので、僕としてはすごく嬉しいですし、「十四くんやってやったな!」って思いますね。ナゴヤは(波羅夷)空却さん筆頭にゴリゴリの曲が多いので、その中でも十四くんの「マイ・ヒーロー」だったり、『track.3』で歌った「お前の隣」っていう楽曲などのバラードが入ってくるとライブとしての緩急が出て、もっともっとナゴヤを楽しんでもらえるのかなと思います。
《Bad Ass Temple VS 麻天狼》は獄が過去と向き合い、空却も物語の中で成長するなど、ナゴヤ・ディビジョンにとっても大きな意味を持つ作品だったかと思います。十四を演じた加藤さんから見て、改めて感じたナゴヤ・ディビジョンの良さはありましたか?
加藤:《Bad Ass Temple VS 麻天狼》では、ナゴヤって全員別行動してるんですよね。空却は突っ込んでいって捕まって一人になって、獄は寂雷のことで一人で悩んでて、十四くんは「二人をどうしよう?」ってあたふたしてて。でもどれだけ離れていても、どれだけ別行動していても、どれだけ遠回りしていても一緒のレールに戻れるってところがすごくナゴヤらしいな、愛が強いなと感じました。
獄さんに対する空却からの強い言葉もありましたけど、十四くんからも獄さんへの思いを言葉にして吐き出す場面があったんです。そこは十四くんの成長、強さっていうのが垣間見られた瞬間でもありましたし、二人に救われて獄も「ありがとな」って気持ちになれた。最後みんなで拳を合わせて「いこうぜ」って次に向かっていくシーンはすごく激アツで。ナゴヤって本当に家族なんだな、ファミリーなんだなって改めて思いましたね。
役者としての(廣野)凌大さん、塁斗さんは、本当に隣にいてくれるだけで安心感があります。舞台というものはどうしてもミスや失敗がつきものですけど、あの二人がいると自分の失敗も笑いに変えてくれて、その笑いもちゃんとお芝居に通じる形にしてくれるんです。アドリブに変換して、僕がやりやすいようにしてくれる。三人ともそういう部分はお互いに気を使ってお芝居ができていると思います。いい意味で気を使うところと、いい意味で気を使わないところが、稽古場から本番まですごく両立できている三人だなと僕は思っていて。初舞台からずっとこの二人に支えていただいて本当に良かったなと、改めて感じました。
そういえば、噂によると廣野さんが客降りでまた大人に怒られるようなことを……?
加藤:ははははは!! そうですね、すみませんうちの廣野が(笑)。いや、あのあと凌大さんとも話してたんですけど、お客さんを楽しませるためにやった結果、そうなっちゃっただけなんです! それで劇場の規制の枠をちょっとだけ飛び越えてしまったっていう……(笑)。ナゴヤらしさもあって、僕は好きでしたけどね。まあ、あんまり大きい声では言えないですけれども(笑)。
comment
廣野凌大(波羅夷空却 役)
いよいよ、ナゴヤのナゴヤによるナゴヤのためのLIVEが開幕しますね。
ナゴヤを好きでいてくれている皆様に衝撃を与えられるようなライブにしますので、お楽しみに。
声も出せるみたいなので全部破壊していきましょう!
加藤大悟(四十物十四 役)
いよいよ始まります。ナゴヤだけの《Rep LIVE side B.A.T》
ついに僕たちナゴヤが、ライブを盛り上げる時が来ました!
皆様と一緒にライブ会場を回って一緒にライブを作って盛り上げる。
こんなにも幸せなことはありません。
初日が名古屋から始まる。これにも運命を感じています。
とにかく、全てを出し切ってナゴヤ・ディビジョンの熱さや良さを感じていただきたいです。
皆様最高なステージを待っていてください!! よろしくお願いします!
青柳塁斗(天国 獄 役)
お待たせしました。ついにきたか! 声出しのできるライブ。
かなり楽しみです。盛り上げます!!
いや、盛り上げてもらいます、僕らはもちろん全力でいきます!
みなさんももちろん全力で来てください!
会場でみんなバチバチに戦い、みんなでナゴヤ・ディビジョンになり、その空間と時間を楽しみましょう! よろしく!
information
『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage《Rep LIVE side B.A.T》
【日程】2023年5月30日(火)、5月31日(水)
【会場】愛知・Zepp Nagoya
【日程】6月5日(月)、6月6日(火)
【会場】大阪・Zepp Osaka Bayside
【日程】6月8日(木)~6月10日(土)
【会場】東京・Zepp Haneda(TOKYO)
【演出】植木 豪
【脚本】亀田真二郎
【音楽監督】KEN THE 390
【テーマソング】井手コウジ
【出演】
ナゴヤ・ディビジョン“Bad Ass Temple”
波羅夷空却 役:廣野凌大
四十物十四 役:加藤大悟
天国 獄 役:青柳塁斗
ディビジョン・ダンス・バトル”D.D.B”
Toyotaka、RYO、gash!、SHINSUKE、HILOMU、Dolton、KENTA、GeN、KIMUTAKU
【チケット】
公式サイト
【配信】
ABEMA PPV ONLINE LIVE
【商品情報】
『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage《Rep LIVE side B.A.T》
Blu-ray・DVD 2023年9月27日(水)発売決定
詳細ページ
hypnosismic-stage.com/replive2023
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credit
テキスト:田代大樹