梅津瑞樹が作・演出・プロデュース・出演する、橋本祥平との二人演劇ユニット「言式」。
その第3回公演となる「んもれ」が2025年10月9日(木)、10月10日(金)に愛知・中日ホール、10月16日(木)から10月26日(日)まで東京・品川プリンスホテル Club eXにて上演される。
Sparkle別冊『Sparkle Annex vol.01』では梅津瑞樹・橋本祥平の両名にインタビューを実施。
これまでの公演で得た手応えや、「んもれ」で試みる数々の挑戦についてたっぷりと語っていただいた。
以下、インタビューより一部を抜粋してお届けする。

1992年12月8日生まれ、千葉県出身。最近の主な出演作に、舞台『刀剣乱舞』十口伝 あまねく刻の遥かへ(山姥切長義 役)、SOLO Performance ENGEKI「MAGENTA」、舞台『PERSONA3 Lunation the Act』(汐見彼方 役)、東映ムビ×ステ「死神遣いの事件帖 」(無限狼 役)など。2025年11月19日より舞台「フォールポイント」への出演を控える。X(Twitter)
はしもと・しょうへい(写真左)
1993年12月31日生まれ、神奈川県出身。最近の主な出演作に、ミュージカル「インサイド・ウィリアム」(ロミオ 役)、舞台「鬼滅の刃」其ノ伍 襲撃 刀鍛冶の里(竈門炭治郎 役)、『あんさんぶるスターズ!THE STAGE』-Desperate Checkmate-(月永レオ 役)、舞台『日本三國』(三角青輝 役)など。2025年11月21日より少年社中 第44回公演「パンジャンドラム」への出演を控える。X(Twitter)
interview
脚本・演出を梅津瑞樹が担い、盟友・橋本祥平と共に立ち上げた演劇ユニット「言式」。その第3回公演「んもれ」では、これまでの2作とは一線を画す新たな“試み”が仕掛けられているようで……。
演劇というものに真摯に向き合い、さまざまな経験を重ねてきた二人だからこそ語れる言葉の数々に、さらなる期待が高まる。
旗揚げ公演「解なし」(2023年)では既刊『Sparkle vol.54』にて、第2回公演「或いは、ほら」(2024年)では「Sparkle web」にて取材をさせていただきました。そして第3回公演「んもれ」では『Sparkle Annex』創刊号でお話を伺えるということで、言式さんは“皆勤賞”で取材をさせていただいております。
梅津・橋本:ありがとうございます!
まずは先ほどの特典動画収録(『Sparkle Annex vol.01』掲載の二次元コードよりアクセス可能)で初めて伺って衝撃を受けた“360度囲み舞台”というところからぜひお話をお聞かせいただければと思いますが、この発案はどちらから?
梅津:次の劇場を色々と考えている時に「クラブeXはどうだい?」みたいな話になったのですが、普段クラブeXで上演されている作品って、2.5次元舞台や“ショー”な感じのものが多かったりするんですよね。だから多分、言式は劇場の雰囲気的には絶対合わないだろうなと思いつつも(笑)、でも「eXでやるんだったらどうしよう?」って考えた時に、囲みはいつかやりたいという話を常々していたので、「じゃあ囲みにしましょう」ということに。だから劇場から先に決まった形ですね。
橋本:前々から「いつかは言式で囲みをやるんだろうな」と思ってはいたんですが、意外と早かったなと(笑)。でも嬉しいですね。僕もこれまで2回ぐらい……いや、あれは囲みに入るのかな? センターステージがあって、ちょっとランウェイがあって……。
あ、「フルバ」(舞台「フルーツバスケット 2nd season」・2023年)ですか?
橋本:そうです。あれは囲みではないかな?
梅津:囲みなんじゃない?
橋本:じゃあ2回ぐらいあるか。またやりたいなと思っていたので、タイミング的には「すごくいいところで来てくれたなぁ」と思います。
梅津:僕も囲みはアンサンブルの時からちょこちょこありまして。新宿の、普段プロレスとかやってる……。
FACEですか?
梅津:はい、新宿FACE。すごく狭い囲み舞台で、奴隷のように盆(回転舞台)を回したりしてましたね(笑)。アンサンブル二人で、半裸で。
橋本:えーっ、半裸で?(笑)
また過去2作はオムニバス形式でしたが、今作は初の長編ということも驚きでした。
梅津:そうなんですよ! 今日一日、取材で色々と話してきたのですが、今作が長編であるということは実はまだ言ってなかったんじゃないかということに今気付きまして(笑)。1作目、2作目はオムニバス形式でありつつ、ある意味では1本全部繋がっていた、みたいな話でしたけど、今回は初の長編になります。
最初にオムニバス形式を選んだ理由として、この言式という訳の分からない二人のユニットに「果たしてどういうものが見れるのか」と身構えて来る人たちに対して、初見でも楽しみやすいものを提供しようという意味があったんですが、いい反響を頂くことが出来、いい形でステップを上がってこれているので、「じゃあ次はこういう形でもいいのかな」と。
橋本:これも「いつかは」と思っていたことですね。こちらとしてはめちゃくちゃ「1本繋げてやりたいぜ!」という感じだったんですけど、書き手さん(梅津)としては1本ブワッと書くよりオムニバスみたいに違う物語を書く方が筆が進むのかな?って思ったりして、強くは言えなかったんですけど(笑)。
梅津:(笑)。
橋本:でも今回書いてくださったので、しかも長編で、囲みで、一切舞台袖に捌けずにやるということで、ものすごい濃い……1時間半くらいに収められたらいいなと思うんですけど……、濃い時間になりそうだなと思います。(※上演時間は演出の都合上、約1時間45分(予定)と変更されました)
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この続きは『Sparkle Annex vol.01』にてお楽しみください。
information
言式 第3回公演「んもれ」
【日程】2025年10月9日(木)、10月10日(金)
【会場】愛知・中日ホール
【日程】2025年10月16日(木)~10月26日(日)
【会場】品川プリンスホテル Club eX
【脚本・演出】梅津瑞樹
【出演】
梅津瑞樹、橋本祥平
【チケット】
一般発売中
ローソンチケット
【配信】
2025年10月26日(日)12:00公演/17:00千秋楽公演
シアターコンプレックスTOWN
公式サイト
X(Twitter)
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梅津瑞樹・橋本祥平 掲載
『Sparkle Annex vol.01』発売中
credit
取材:田代大樹
テキスト:山﨑 勤
撮影:幸田昌之
スタイリング:MASAYA(PLY)
©言式