2025年10月3日(金)よりシネマート新宿、池袋シネマ・ロサ他にて公開される、映画『3つのグノシエンヌ』。
作家・江戸川乱歩の没後60年を迎えた本年、彼の作品を原案に設定を現代に変えオリジナル解釈を加えた映画3作品を順次公開する記念企画「RAMPO WORLD」の第1弾だ。
今作に出演する松田 凌が、Sparkle別冊『Sparkle Annex vol.01』に登場。撮影の感想や、本人にとって新たな挑戦ともなった本作への思いを語ってくれた。
以下、インタビューより一部を抜粋してお届けする。

1991年9月13日生まれ、兵庫県出身。最近の主な出演作に、「チェリまほ The Musical」〜30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい〜(安達 清 役)、舞台「東京リベンジャーズーThe LAST LEAP−」(佐野万次郎 役)など。2025年11月2日よりミュージカル『バグダッド・カフェ』(アブドゥラー 役)への出演を控える。X(Twitter)
interview
没後60周年を迎える江戸川乱歩の作品を独自の解釈で映画化する、「RAMPO WORLD」。
1925年に発表された短編小説「一人二役」を原案に、架空の人物に成りすました男の嫉妬と狂気を描く『3つのグノシエンヌ』で、主人公・哲郎を演じる松田 凌にインタビューを実施した。
『Sparkle』が別冊を出すことになりまして、その第1弾にご登場いただきます。
松田:ありがとうございます。そして、発刊おめでとうございます。
ありがとうございます! それでは映画についてお伺いいたします。松田さん演じる役者・哲郎は、小劇場でくすぶり、妻・晴との関係も冷え切っている。愛人と関係を持っても満たされず刺激を求めた結果、後輩役者・悠介に架空の人物「中川純平」として晴を口説き落とすように依頼する……という衝撃のストーリー。追い詰められた人間が少しずつ変わっていく姿を演じるにあたり、どんなことを意識しましたか?
松田:本作に臨むにあたっては役柄もそうですし、江戸川乱歩没後60周年企画に参加するということへの緊張感、江戸川乱歩の世界観を描くことへのプレッシャーがありましたね。ただ、それと同じくらい、映画というものづくりの世界にもっと身を置きたいという思いもあったんです。俳優としての経験をより積んでいきたい、違う世界にも飛び込んでみたいという気持ちから本作に臨ませていただいたので、大変な役どころではありましたが、演じる上での苦しさは感じませんでした。
充実した撮影になったんですね。
松田:まさしく。今おっしゃった通り、クランクアップを迎えてまず感じたのは、映画をもっと好きになったということです。それはウエダ(アツシ)監督のおかげでもあるし、演者の皆様のおかげでもあります。スタッフお一方お一方の作品への情熱やクリエイティブに対する熱い思いを共有できたことが大きいのかなと思います。
撮影現場では皆さんとたくさんコミュニケーションを取られたんですか?
松田:監督とは事前に色々なお話をさせていただきました。現場では、演者と監督とで「これはこうしましょうか」といったコミュニケーションを取りつつ、監督がディレクションしてくれましたね。
ただ今回は男性と女性が絡み合うシーンもあったので、そういったベッドシーンの撮影に関しては、インティマシーコーディネーターの方が入ってくださったんです。相手役の女優さんお二方に配慮しながらの撮影を心掛けました。もちろんお芝居には真剣に取り組むし、撮影中はお互いの芝居を重ね合いますけど、できるだけ嫌な思いはしてほしくなかったので、それこそコミュニケーションを取り合って「大丈夫ですか?」とその都度確認したり、そういうやり取りをたくさんしましたね。
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この続きは『Sparkle Annex vol.01』にてお楽しみください。
information
江戸川乱歩没後60周年記念作品「RAMPO WORLD」
映画『3つのグノシエンヌ』
2025年10月3日(金)より
シネマート新宿、池袋シネマ・ロサ他ロードショー
【原案】「一人二役」江戸川乱歩
【監督・脚本・編集】ウエダアツシ
【出演】
松田 凌、安野 澄、岩男海史、前迫莉亜
公式サイト
X(Twitter)
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松田 凌 掲載
『Sparkle Annex vol.01』発売中
credit
テキスト:田中莉奈
撮影:松井伴実