【本郷奏多】木ドラ24「姪のメイ」【インタビュー&グラビア】

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2023年9月7日(木)深夜24時30分スタートのドラマ「姪のメイ」。
姉夫婦を事故で亡くした都内在住の32歳・独身男、小津高一郎が、姪のメイを1カ月だけ引き取ることになり、福島県楢葉町に仮移住するひと夏のヒューマンコメディーだ。

現代的で合理主義な叔父・小津を演じるのは、本作が9年ぶりのテレビ東京ドラマ出演となる本郷奏多。
自らを「合理主義」と称する本郷に、小津との共通点や異なるところ、本作への出演を決めた心境や撮影時のエピソードなどをたっぷりと語ってもらった。
さらに芸術家肌で奔放、そしてどこか達観したところのある姪のメイを演じる12歳の新星・⼤沢⼀菜との共演についても興味深い話が次々と。

そして本作の大きなテーマとして描かれる“地方移住”について。
さらに東日本大震災で大きな被害を被った福島12市町村を舞台とする本作への出演に当たり、本郷が実際に現地を訪れて感じたこと、考えたことについても、率直な思いを明かしてくれた。

メイを引き取ったことにより、福島で出会う地元の人々や移住者たちとの触れ合いを通じて次第に変化していく小津。
小津とメイ、そして周囲の人々が織りなす不思議な空気感と、クスッと笑えて心温まるこの物語に、ぜひ触れてみてほしい。

ほんごう・かなた
1990年11月15日生まれ、宮城県出身。最近の主な出演作に、映画『シン・仮面ライダー』(カマキリ・カメレオン(K.K)オーグ 役)、ドラマ「クライムファミリー」(松田 郷 役)、NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(五十嵐文四郎 役)など。2023年12月より、Netflixシリーズ「幽☆遊☆白書」(飛影 役)、2024年1月より、大河ドラマ「光る君へ」(花山天皇(師貞)役)への出演を控える。Twitter

interview

以前、ご自身のYouTubeチャンネルで「僕の出てる作品って平和なもの存在しなくない?」説を掲げるほど、シリアスな作品によく出られている印象の本郷さんですが、本作は相当平和な方なのではないかと思います。

本郷:そうですね、はい。平和です(笑)。

本作への出演を決めたきっかけはどのようなところに?

本郷:「決めた」なんて偉そうなことは言いたくないんですけど、今回このお話を頂いた際に「すごく素敵な作品になりそうだな」と思い、喜んでお受けさせていただきました。⼀菜ちゃんのような年齢の子と触れ合いながら二人で作っていくような構図の作品には今まで出たことが無かったので、僕にとっては新しい試みですね。楽しみながらやらせていただきました。

本郷さんが演じるのは合理主義で現代的な都内在住の独身男・小津。両親を亡くした姪っ子のメイをお試しで引き取り、福島に仮移住するお話です。メイを演じた⼤沢⼀菜さんとの共演はいかがでしたか?

本郷:最初は「仲良くなれるかな?」って不安を抱えつつの現場入りでした。というのも12歳の女の子だから、めっちゃ“子供”でもないと思っていて。「どう接したらいいのかな?」なんて思ってましたね。でも、いざ会ってみるとすんごい明るくて人懐っこくて、めちゃめちゃ癒やされました。いい意味でこの業界に染まっていないというか、本当に「年相応に伸び伸び育ったんだな」っていう。なのでスタッフさんや、どんな立場の人に対しても同じように明るく接していて、そういう素敵な姿に何かハッとさせられた部分もあったりして。
でもお芝居をすると……こう、引き込まれる瞬間が結構あって。何と言うか、堂々としているんです。例えば、グサっとくるセリフを言う時の目線の力強さなど、なんとも形容しがたい、どっしりした感じがあって。あの年齢の子にはなかなか出せないであろう“重さ”を感じさせる時があって「すごいな」って思います。重みのある空気を一瞬でドンと作れるところがあるんですよ。

共演を通じて、そんな大沢さんの演技に引き出されたシーンなどもありましたか?

本郷:僕が演じた小津って元々、何事にもあんまり興味が無くて、斜めに構えているところがある人物で。でもメイと仲良くなっていくにつれ、気付けばふと笑っちゃっているような瞬間も出てきて。元々はそんな人間じゃなかったけど、メイといると楽しくて、ちゃんと心から笑えているような場面が増えていくんですよね。実際にも⼀菜ちゃんと過ごしていると楽しくてつい笑っていたりしていたので、そういう表情などは⼀菜ちゃんに自然に引き出してもらっていたような気がしますね。

本郷さんは小津を演じるに当たり、どのような役作りを?

本郷:特に改まって何かしていったわけではなくて。年齢とかも割と自分に近かったので、いい意味で気負わずに等身大で演じられたかなって感じですね。それよりも一番大事なのは“⼀菜ちゃんといかに仲良くなれるか”だと思っていたので。でもすぐに仲良くなれたので、そこが一番良かったかなと思います。メイに似て天真爛漫で、誰にでも人懐っこく接してくれる⼀菜ちゃんにすごく助けてもらいましたね。

本郷さんも自他共に認める合理的な性格かと思いますが、小津との共通点などは感じましたか?

本郷:そうですね、僕もだいぶ合理主義で無駄なことは嫌いなので、そういう点は小津と似ているかなと思います。でも小津は自分以外の人間や、色々な物事に興味の無い人間。作品を通して、メイの奔放さなどに触れて変わっていくんですけどね。でも僕はこう見えて意外といい人なんで(笑)。割と他人にも興味がありますし、小津よりまともな人間だと思います(笑)。

本郷さんから見た小津の“まともじゃない”ところは?

本郷:「それ言わなくて良くない?」みたいな、ちょっと空気が読めない一言を発したりするところがあって。それでよくメイちゃんに怒られたりしているんですけど(笑)。……いや、“空気が読めない”ともまたちょっと違うかもしれない。物事を物事として捉えているから出てしまう、意図しない“冷たい一言”みたいなことを口に出してしまうところがあるんです。そういう“現代の若者”的な感じがちょっとあると思います。

本郷さんにはそういった余計な一言を口に出してしまうことは無い?

本郷:僕は頭が良いので(笑)。口に出す前にトータルで考えてから発言します。

本作は都会育ちの小津の視点を通じて、近年注目を集めている“地方への移住”という現代的なテーマを描きます。本郷さんはこれまで地方移住に興味はありましたか?

本郷:うーん、今のお仕事はやっぱり東京じゃないとできないことの方が多いので、これまであまり興味を持つことは無かったです。でも作中にも出てくる移住を決めた人の意見として「この仕事なら別に東京じゃなくてもできるよね、だったらコストも安いし自然も豊かな地方に移ろう」。確かに東京じゃなくてもできる仕事だったら、合理的に考えてもアリだなって思いましたね。東京は物価も家賃も高いですから。自分もこの仕事じゃなかったら選択肢として全然アリというか、むしろしているかもしれない。
もちろん実際に移住したわけではないので分からないこともたくさんありますけど、でもこれまで知らなかった“移住”という選択肢があることは知れましたから。例えば移住した人たち同士でコミュニティーを形成していたり、元々その土地に住んでいた人たちも移住者の面倒を見ようとしていたり。そういう世界もあるんだなって、とても勉強になりました。

本作では小津とメイによる福島への移住生活が描かれます。実際のロケも福島12市町村(※)で行われたそうですが、現地を訪れて感じたことなどはありましたか?
※福島12市町村:福島第一原子力発電所の事故により、避難指示等の対象となった南相馬市、田村市、川俣町、浪江町、富岡町、楢葉町、広野町、飯舘村、葛尾村、川内村、双葉町、大熊町を指す。

本郷:本当に避難指示の対象だった場所がメインのロケ地だったので、なんて言ったらいいか……ちょっと前までは避難区域で「人が入っちゃダメだよ」というところだったので、本当に人がほとんどいなくて、だからこそすごく自然が豊かで、海も山も力強さを感じるほどでした。避難指示は解除されて元通り住めるようにはなっているんですが、でも元々住んでいた人たちはまだまだ全然帰ってこれていなくて……。そういう場所に行く、そういう場所に住むということがテーマの作品ではあるんですけど、実際に行ってみて、福島じゃないと撮れないロケーションとリアリティー、そこから伝わるメッセージ性をすごく感じました。“福島”というものが一つ、大きな柱になっている作品になったかと思います。

そういったリアルな福島の姿が本作を通じて全国に伝えられることにも大きな意義があるかと思います。

本郷:あと実際に訪れてみて衝撃を受けたのが、車で走っていると、見慣れたチェーン店やスーパーなどの建物があるんですよ。津波などの直接的なダメージを受けたわけではないから建物自体は綺麗なんだけど、でもどこか違和感があるというか……、避難区域になった関係で「今すぐ出ていってください!」みたいな感じで、そのまま人がいなくなってしまった建物がいっぱいあるんです。建物自体は綺麗で、中もそのまんま残ってて、でも何年も人が入っていない雰囲気で。そういう光景を見るのは初めてだったのでちょっと衝撃を受けたというか、「あ、そういうことだよな……」って改めて感じましたね。

作中では被災された方々との触れ合いにより小津が少しずつ変化していきます。演じる本郷さんにも何か心境の変化のようなものはありましたか?

本郷:そこまで時間があったわけではないので、実際に現地の方のお話を聞いたり触れ合えるような機会はあまり無かったんです。でも、実際に津波の被害を受けた小学校の校舎があって、そこは「震災のことを忘れないように」ということで、あえて当時のままの状態で残しているそうなんです。劇中にそこを訪れるんですけど、もう本当に津波のダメージを受けたそのままの状態で残っている校舎を見ることができたのは、「ああ……」って心に来るものがありました。その当時のことも色々記録してあるんですが、「何時何分に津波が来て、校内放送の指示で山に逃げました」という記載があって、その何時何分のところで時計も全部止まっているんです。そこを⼀菜ちゃんと一緒に歩きながら「こういう状況だったんだね」とお話ししたのを覚えています。

本郷さんも宮城県仙台市のご出身で、昨年の3.11特集番組ではナレーションを務められました。本作のような震災を題材としたドラマに出られるのは特別な思いもあるのでしょうか?

本郷:うーん……、そこに対してすごく意味のあるメッセージみたいなことを、必要以上に重く感じているわけではないんです。何と言うか、必要以上に気を引き締めすぎても良くないかなと。本作を通じて福島の人たちの考え方に触れて、「あ、そういう考え方をしているんだ。じゃあ、こういう風に外の人間は向き合っていった方がいいよね」みたいな部分を感じたり。多分、実際に被災された方々も、作中で表現されていたようなマインドになっているんだろうなと思うんです。

脚本には“その先”に進もうとされている人々の姿が描かれていました。

本郷:そうなんです。なので、そういう面を特別気にしすぎても良くないなと思っています。僕もそこまで何かできるわけでもないし、大それたことは言えないんですけど……でも福島に対して、まだ何か変に偏見を持ちすぎている人も多いのかもしれないなって思ったりもしています。

現時点でどんなドラマになりそうか、どのような手応えを感じていますか?

本郷:まだ出来上がった絵を観られてはいないんですけど、きっと常に不思議な空気感がある作品になるんじゃないのかなと思っています。メイもどこか掴みどころのない性格で、奔放で、的を射たことも言うんだけどよく分からないことも言ったりする不思議なキャラクターで。そのメイちゃんというキャラクターが周りを全て動かしていく、そんなメイちゃんを楽しむドラマになっていると思います。

本郷さんとしては、本作をどのような方に届けたいですか?

本郷:広くいろんな人に観てもらえたらいいなと思います。「福島、いいところだよ」というメッセージももちろん伝わればいいと思いますし、“地方移住”という可能性にこれまで触れてこなかった人に「あ、なんか良さそうだな」ってちょっとでも引っかかってもらえたら嬉しいですね。

ありがとうございます。少しだけ本郷さんのその他の活動についてもお聞かせください。『Sparkle』はステージを中心としたメディアなのですが、本郷さんの舞台作品への出演は2020年の舞台「あおざくら 防衛大学校物語」が残念ながら中止になってしまって以降、遠ざかっています。

本郷:そうですね、しばらく機会がありませんでした。もちろんいいお話があればぜひやっていきたいと思っています。舞台と映像では組み立て方も全然違って、ずっと気を抜く瞬間が無いところなどは舞台ならではの楽しさですよね。映像だと「よーいスタート」から「カット」までの一瞬のために、そこを100%にするために組み立てていく。でも舞台だと、舞台上にいる間はたとえセリフを喋っていなくてもお客さんにはそこを観る権利があって、なので一瞬も気を抜いちゃいけないというか。陸上競技で例えると短距離走と長距離走みたいな、それくらい別の競技のような感じがありますね。

ぜひまた板の上での本郷さんのお芝居を楽しみにしております。そしてご自身で撮影から編集まで手掛けるYouTubeも大好評ですね。「姪のメイ」の撮影の合間にも福島県浪江町の「ラッキー公園 in なみえまち」を訪れる様子を公開されています。

本郷:基本的にほとんど休みが無かったんですけど、半日だけ空いた日があって、その時に。すごく楽しかったんですけど、何て言うか……「YouTube撮らなきゃな」みたいな義務感にも駆られてましたね(笑)。

先日ポーカーの世界大会でベスト4という好成績を収めたことも大きな話題に。ご自身の好きなことを形にして、結果を残すまでやり抜く能力が卓越していると感じます。それもやはり合理的な生き方によるものなのでしょうか?

本郷:ありがとうございます。合理的というよりかは、僕すごく多趣味なんですけど、ハマった時はそればっかり、夢中になってやり続ける気質があって。なのでYouTubeも動画編集が好きで始めて、ポーカーもポーカーが好きで始めて、その時その時の趣味をガッツリやっているだけなんです。でも趣味きっかけで始めたことが仕事に繋がることも結構多くて。だから僕はもう俳優というより、ほぼマルチタレントみたいな生き方をしています(笑)。でも、それが自分的には割と楽しいし、心地良くやれているんです。

仕事にできるまで突き詰められるのも並大抵の熱量ではできないことだと思います。

本郷:遊びも全力で遊んだ方が楽しいので。お仕事の時はガッツリ仕事に取り組むけど、それ以外の時は「じゃあすみませんけど、ここの時間はガッツリ頂きます」って100%全力で遊びます。でもその遊びに懸ける熱量がいろんなものに繋がっていくような気がするんですよね。

information

木ドラ24「姪のメイ」

【テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ九州放送】
2023年9月7日スタート・毎週木曜24:30〜25:00放送
【BSテレ東、BSテレ東4K】

9月12日スタート・毎週火曜24:00~24:30放送

【福島テレビ】

10月7日スタート・毎週土曜18:30~19:00放送
※10月21日(土)は放送なし
※5話:11月11日18:00~18:30放送
※6話:11月11日18:30~19:00放送

【監督】清水康彦、大内田龍馬
【脚本】⼩川康弘
【音楽】會田茂一
【企画・プロデュース】青野華生子

【主演】本郷奏多、大沢一菜
【出演】田中美奈子、川田広樹(ガレッジセール)、橋本 淳、清水葉月、土居志央梨、岩田 奏

真飛 聖、竹原ピストル

/関 智一、須藤理彩

www.tv-tokyo.co.jp/meinomei
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本郷奏多さんのサイン入りチェキを1名様にプレゼント

応募方法:
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※応募締切:2023年9月24日(日)23:59まで

※当選された方にのみ、Twitterのダイレクトメッセージ(DM)にて、Sparkle公式アカウント(@Sparkle_stage)よりご連絡いたします。当選者の発表はDMをもって代えさせていただきます。
※プレゼント発送に必要な情報はDM上のみでお伺いします。応募フォームへの誘導と称してURLをクリックさせるようなことはございません。
※頂いた個人情報は、プレゼント発送以外の目的では使用いたしません。
※Twitter(X)の仕様が変更された場合、上記規約を変更する可能性がございます。予めご了承ください。

credit

テキスト:田代大樹
撮影:平田景子
スタイリング:daisuke kawachi
ヘアメイク:Koichi Takahashi(Nestation)

衣装協力=オープンカラーシャツ:センティフレント(シアン PR)
ニットカーディガン:ルフォン(シアン PR)
パンツ:KIMMY(Sakas PR)
チェルシーブーツ:ATTACHMENT(Sakas PR)

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