2023年10月7日(土)にBSテレ東にてスタートした、毎週土曜深夜24時放送の真夜中ドラマ「猫カレ -少年を飼う-」。
原作は累計発行部数20万部を突破し、「今一番報われてほしい年の差恋愛」として大注目の、青井ぬゐによる人気コミック「少年を飼う」(ゼノンコミックス/コアミックス)。
残業や深夜帰宅は当たり前のキャリアウーマンが、美しい猫系男子を拾うことから始まる癒やしの同居生活を描いた、ホーム・スイート・ヒューマンドラマだ。
「可愛げがない」「鉄の女」と揶揄される大手広告代理店勤務、30歳の会社員・森川 藍を演じる石川 恋は本作が連続ドラマ初主演。
藍に拾われる16歳の少年・遠野凪沙を演じるのは、映画『カラオケ行こ!』(2024年公開予定)でメインキャストに抜擢されたことでも注目を集める、自身も16歳の期待の新星・齋藤 潤だ。
「Sparkle web」では齋藤に、凪沙 役に選ばれた際の思いや、原作を読んで感じたこと、撮影現場や共演者とのエピソードなど、ドラマの魅力をたっぷりと語ってもらった。
そして役者として今大きく羽ばたかんとする齋藤に、演じることの楽しさや難しさについて。
さらに2023年5月に上演された『HUNTER×HUNTER』THE STAGE にてアンサンブルキャストを務め、初の舞台出演も果たした齋藤に、当時のエピソードや今後の舞台出演への野望も伺った。
interview
本作に遠野凪沙 役として出演が決まった際のお気持ちを振り返ると?
齋藤:オーディションで選んでいただいたのですが、とても嬉しかったです。このお話を伺ってから原作を読ませていただいたのですが、一瞬で好きになってしまいました。自分の心を癒やしてくれるような作品に出会えて、その作品に自分が携われることもすごく嬉しかったですし、とてもワクワクしました。
具体的にはどのようなところに癒やされたのでしょうか?
齋藤:森川 藍さんと凪沙、二人の家でのシーンです。全てが温かくて、この時間を眺めているだけで癒やされるなって感じました。撮影でも、その雰囲気を伝えられるように空間を作っていけたらいいなと思っていました。
演じる凪沙とご自身で、似ていると感じる部分はありますか?
齋藤:似ている部分……、寝ることが好きなことですかね(笑)。マイペースにいきたいところは共通している部分かもしれないですが、共通点といわれるとあまり多くは無いのではないかと思います。
ただ凪沙は作中で、自分が伝えたい思いなどをだんだん伝えられるようになっていくんですが、僕も自分の意見とかを最近伝えられるようになってきたので、そういう意味では重ねられる部分があるのかなって感じています。
役作りにおいて意識したことはありますか?
齋藤:凪沙くんは藍さんやいろんな友達と出会うことで、だんだん自分の思いを人に伝えられるようになっていくんですけれども、藍さんと暮らし始めたての時とかは上手く伝えられてなかったので、その頃のシーンを演じている時は「こうしたい」という自分の欲望や、その時感じた感情などを抑えるようにお芝居していました。自分より他人の方がすごく気になってしまう子でもあるので、他人重視に考えたりするようにもしていました。
森川 藍を演じた石川さんの印象は?
齋藤:顔合わせの時に初めてお会いしたのですが、「綺麗な方だなぁ」と思いました。お芝居を一緒にやらせていただいて、お仕事に対してすごく責任感の強い方だなって感じています。最初にお芝居した瞬間から「あ、藍さんだ!」と感じられましたし、一つ一つのシーンを丁寧に作り上げて積み重ねていく方なので、お芝居していても楽しいですし、すごく頼りがいがあります。石川さんが演じる藍から伝わる保護者としての愛や、一緒に暮らしていて凪沙にくれる優しさみたいなものがすごく温かいなって感じながらお芝居していました。
お芝居を通じて、石川さんが「頼りになる」と感じた場面はどんなところですか?
齋藤:撮影の合間とかに、僕がお芝居について相談することがあったのですが、「その時感じた感情や気持ちを、そのまま大切に持っていけばいいよ」って教えていただきました。他にも例えば「石川さんが演じる上でどんなところを意識してやられているのか」などお聞きしたのですが、石川さんは藍を「いろんな顔を持ってるキャラクター」だって話されていて。凪沙と話している時と、他の人、例えば藍の友達の(新島)清香さんとかと話している時の顔、そのいろんな顔を使い分けるような演技をやりたいと思ってる、とおっしゃっていて、すごくキャラクターに寄り添われる方なんだなって感じました。
凪沙や藍の他にも魅力的なキャラクターが登場しますが、共演者の方々との思い出はありますか?
齋藤:志田(こころ)さん役の森﨑(美月)さんも、有馬(柊平)役の小野寺(晃良)さんも、鹿目(圭斗)先生役の内藤(秀一郎)さんも、皆さん原作のキャラクターに寄り添って演じられていたので、一緒にお芝居していてすごく素敵だなと思いました。鈴村(華恋)さん役の武上陽奈さんは、ドラマへの出演が決まる前からこの原作が好きだったみたいで、お芝居を通じてキャラクターへの愛をすごく感じましたし、皆さんとお芝居していて楽しかったというのが一番の思い出です。
その上で、生身の人間にしか出せないものも感じられて。僕もこの歳にしか出せない不器用さとか可愛らしさを原作のキャラクターに重ねて演じてみるようにしていましたが、ドラマでしか、人間にしか出せないものっていうのも出せたらいいなと思っていました。
小野寺さんが齋藤さんに対して「彼と芝居をしている内に自分自身も引っ張られて柊平を作り上げられたと思います」とコメントされていました。
齋藤:晃良さんはお芝居以外のところでもすごく引っ張ってくださって、それこそ有馬と凪沙のような関係を作ってくださったと思います。鹿目先生もそうですね。普段の僕らの人間性と、役のキャラクター性が上手くリンクしていたんじゃないかなって現場にいて思いました。
とてもいい空気感で撮影できていたのが伝わってきます。その他にも、撮影時の印象に残っていることはありますか?
齋藤:大事なシーン、例えば凪沙と藍さんの距離感が縮まったりするシーンとかで、「ここでこのセリフは違うんじゃないかな?」っていう疑問を僕らからお話しさせていただいた時があったのですが、監督がその場で1からセリフを作り直してくださって。台本に書いてあることを超えられるように妥協せず、その場でより良いものを作ろうとする現場の姿勢が素敵だなって感じましたし、この人たちについていけるようになりたいなって思いました。和気藹々としつつ、本当にすごく素敵な現場でした。
齋藤さんは本作のような、恋愛要素のあるドラマや役柄に挑むのは?
齋藤:……初めてなんです(小声)。でもこの役は恋愛という感情も含め、いろんな新しい感情と出会っていくので、その慣れない感じというのはこの僕のまんまで演じてもいいのかな?って。だからそういった部分は僕自身のままで現場に行ったところもあります。凪沙は時々距離が近い動きをする子なので、そういった部分は緊張もありましたけど、「それも自分なんだ」って思い込みながらやっていました。
完成したドラマをご覧になった感想はいかがでしたか?
齋藤:藍さんと凪沙のキャラクターの関係性、距離感っていうものがすごくいい風に縮まっていくのが観てて分かったので、そこはすごく楽しみにしていただける部分なんじゃないかなって思います。他のキャラクターの方たちも二人に絡んでいくので、毎週楽しみになりそうだなって思いました。
齋藤さん的「ここを観てほしい」という注目ポイントは?
齋藤:ええっ!? ……僕ですね。あははっ!(笑) でもそれこそ、藍さんと凪沙の距離感ももちろん、お互いがお互いを思いやる心だったり、いろんなキャラクターとの関係性だったり。他のキャラクターがいることで、二人がすごく立ってるなっていう感じがあるんです。それに家のシーンなどはほんわかするような空気感が作れていると思うので、そこは温かく観ていただけるんじゃないかなって思います。
土曜日の深夜放送ということで、1週間の終わりにほっと一息つける作品になりそうですね。
齋藤:はい、本当にそんな作品だと思います。
齋藤さんと言えば映画『カラオケ行こ!』の公開も来年に控えていますが、映像作品での活躍が続きますね。
齋藤:見え方どうこうっていうことを気にせずに、自分が準備してきたものとか、自分の考えてきたキャラクター像をそのまま監督にぶつければいいって、綾野 剛さんに教えていただきました。今回のこの作品でもそれを活かしたいなと思ったんですが、段取りの時には自分の思う凪沙を監督にぶつけて、監督が「ここはもうちょっとこうして」と言われたらそれに合わせていくっていう感じで進めることができました。
そうやってみんなでシーンを、キャラクターを作っていくということを、みんなにもっと頼っていいんだということを学ばせていただきました。作品作りにおいて誰一人欠けてはならないんだな、っていうことは常に現場にいて思いますし、そうやってみんなで作っていくのは本当に素晴らしいこと。現場にいられてとても幸せだなって思います。
映像作品でのお芝居で大変なことや、大事にしていることはありますか?
齋藤:映像作品……うーん、そうだなあ……、大変なことはいっぱいあります。映像に限らずですけど、常に演じるキャラクターとの戦いだなっていう風に僕は思っていて、どれだけ向き合えるかによって、お芝居した時に感じる感情といったものがだいぶ変わってくると思うんです。そのキャラクターに寄り添うことが、演じる上で一番大事だと思ってます。
そして、もちろん僕も最初から凪沙というキャラクターを完成させられたわけではないので、自分の準備してきたものに加えて、現場で皆さんと話し合うことでそのキャラクターが、その作品が作り上げられていくんだなっていう発見が日々ありますね。自分の作ってきたお芝居を監督やスタッフさんに見せて微調整していただくことで、助け合いながらやっていくってことが大切なんじゃないかと思っています。
そして今年の5月には、『HUNTER×HUNTER』THE STAGE で舞台作品への初出演も果たしました。拝見したのですが、役者の皆様の力による演出も多く、とても惹きつけられる作品でした。
齋藤:おおっ!! ありがとうございます! 舞台への初めての挑戦で、あんなに人気の作品をやらせていただけるんだってとてもワクワクしました。毎日稽古していたんですが、一つ一つのシーンがだんだん繋がっていくのを見て「あ、こうやって舞台って作られていくんだな」って。本番でお客さんの目の前に立って、「お客さんのエネルギーってすごいんだな」とも感じました。観てくださるお客さんがいてこその舞台なんだなって思いましたね。舞台ももっとやっていきたいです。
アンサンブルキャストとして色々な役を演じられていました。
齋藤:公演時間の中で、いろんな役になれるっていうのはすごく楽しかったですね。あと、舞台裏でどんなことが行われているのか知りたかったんですが、早着替えしたり待機していたり、「こんなことが起きてるんだ」っていうのが知れたのも嬉しかったです。舞台、すごく楽しいなと思いました。
ぜひまた板の上での齋藤さんのお芝居を楽しみにしております。ちなみにプロフィールを拝見したのですが、アクションや殺陣がお得意だとか?
齋藤:殺陣というか、アクションの方ですね。今はちょっとできてないんですけど、殴ったり殴られたりっていうアクションレッスンを3年間くらいやっていました。もちろん実際に当てるわけじゃなくてフリなんですけど、この間、ドラマでアクションのある役をやらせていただいて、その時は相手役がアクション専門チームのスタッフの方だったので「当てていいよ」って言われまして。蹴りとか実際に当てさせていただいたのですが、ちょっと気持ちよかったです(笑)。
アクションはずっと自分のやりたかったことなんです。『キングダム』っていう映画を観て「僕もやりたい」と思い、お芝居もアクション・殺陣も始めたので、そこに一歩近づけたっていうのはすごく嬉しかったですね。これからもアクションに携わっていきたいなって思ったし、舞台も含めて「いろんなことやりたいな!」って思っています。
information
真夜中ドラマ「猫カレ -少年を飼う-」
【BSテレ東】
毎週土曜深夜24:00~24:30放送中
【テレビ大阪】
毎週土曜深夜24:55~25:25放送中
【配信】
NTTドコモ映像配信サービス「Lemino」
※1週間先行配信
ネットもテレ東
※テレビ大阪での放送直後より配信
TVer
※テレビ大阪での放送直後より配信
【原作】青井ぬゐ「少年を飼う」(ゼノンコミックス/コアミックス)
【監督・脚本】佐伯竜一、的場政行
【脚本】 岡庭ななみ、鈴木 薫、目黒啓太
【出演】
森川 藍 役:石川 恋
遠野凪沙 役:齋藤 潤
有馬柊平 役:小野寺晃良
志田こころ 役:森﨑美月
鈴村華恋 役:武上陽奈
新島清香 役:坂田梨香子
鹿目圭斗 役:内藤秀一郎
www.bs-tvtokyo.co.jp/nekokare
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credit
テキスト・撮影:田代大樹
©︎青井ぬゐ/コアミックス
©︎「猫カレ -少年を飼う-」製作委員会2023