演劇集団GEKIIKEの3年ぶりとなる完全新作、舞台「鬼神の影法師」-黎明篇- が東京・あうるすぽっとにて2023年11月29日(水)から12月6日(水)まで上演される。
本作のテーマは「陰陽師×明治時代」。
主役は明治維新の混乱の末、陰陽寮が廃⽌されたことにより、その存在意義を見失いかけている陰陽師たち。
文明開化により光と影の二極化が進む激動の時代を舞台に、完全オリジナルのアクションファンタジーが繰り広げられる。
「Sparkle web」では本作でW主演を務める砂川脩弥、谷水 力にインタビュー。
この日が初対面とのことだったが、二人の和やかな空気感と朗らかな笑い声に助けられ、笑いの絶えない対談となった。
本作が初の主演舞台となる砂川、W主演は初めて経験する谷水の考える“座長の在り方”や、オリジナル作品での役作りの考え方など、本稿を通じて役者としての二人の思考に触れてみてほしい。
interview
本作は明治時代を舞台に陰陽師たちの活躍を描く、完全新作オリジナルアクションファンタジーです。W主演に決まった際のお気持ちをまず伺えますか?
砂川:僕は主演自体が初めてなので、どうにか自分らしくみんなを引っ張っていけたらな、とか今の内に色々と考えています。陰陽師モノの作品に出るのも初めてで、殺陣とかどうするんだろう、どういう演出がつくんだろう、といったところもすごく楽しみです。
谷水:僕は主演は何度かやらせていただいたことあるんですけど、W主演は初めてです。なので、砂川さんに程よく甘えながら……(笑)。
砂川:あははは!
谷水:砂川さんにも甘えられつつ(笑)、いい塩梅で、楽しくカンパニーを作っていければいいかなって思っています。W主演というところもそうですが、どういうお話になるのかな、どういう役どころになるのかな、っていうところにもすごくワクワクしています。楽しくやっていきたいですね。
お二人は初共演ですよね?
砂川:初めてです。
谷水:今日、初めましてです。
砂川:ご挨拶させてもらって、初めてお話ししたような段階で。
谷水:だからお互い、多分まだ猫被った状態で(笑)。
砂川:あっはっはっは!
谷水:これが本番までにどう変わっていくかですね(笑)。
砂川:そんな感じですね(笑)。
砂川さんは初めて座長を務められるということで、谷水さんからアドバイスなどはありますか?
谷水:いや〜!! それは無いです!! 無いですよ〜!(笑)
砂川:あははははは! 僕は主演の経験は無いですけど、いくつかの出演作で主演の方を見ていると、いろんなタイプの方がいますよね。みんなを見守るタイプとか、「行くぞー!」みたいなタイプとか。谷水さんはどっちですか?
谷水:えーっ!? それこそ僕、初主演の時は逆にすごく気張っちゃって。上手いことできなかった、とかではないんですけど、もうちょっとやり方あったかな?みたいな反省もあったんです。だから結局、素のままの方がいいのかな。
砂川:なるほど。
谷水:もちろん気は引き締めていくんですけど、無理して「座長だからこうやんなきゃ」とかすると逆に空回っちゃうのかなって。
砂川:確かに。自分の素のままでやってみた方がいいですよね。じゃあ、みんなに引っ張ってもらおうかな(笑)。
谷水:あっはっはっは!!
砂川さんはこれまでご一緒してきた座長の中で、こういう立ち居振る舞いが素敵だな、こういう座長になりたいな、と思ったことはありますか?
砂川:みんなが潰れそうな時に支えて持ち上げてくれるような、すごく“太陽”みたいな座長さんがいて。僕とは正反対というか、そうなるためにはどうやっていいかまだ分からないので、その人はやっぱりすごく魅力的に見えましたね。でもね、今、無理したら空回りするって聞いたので(笑)。
谷水:あははは! いやそんなことないかもしれないですけど!(笑)
砂川:でも確かに、無理して自分を作って引っ張っていってもしょうがないので、自分の本心のままにやっていけたらいいのかなって思います。
ある意味、砂川さんにとっては挑戦作にもなりそうですね。
砂川:めちゃくちゃ挑戦です。最初このお話を頂いた時はめちゃくちゃ怖くて寝れなかったですね。僕あんまり緊張するタイプじゃないんですけど、ビジュアル撮影の時点で初めて緊張しましたもん(笑)。
谷水さんもW主演は初めてということですが、稽古場ではどう振る舞っていきたいですか?
谷水:僕もそこまで真面目なタイプじゃないので(笑)、楽しく稽古していきたいな、と思っています。“空気作り”って言う程のものでもないですけど、どの作品でも「みんなで楽しく作っていけたらいいな」みたいな、そういう空気になるように意識しているので。
これからお二人で作り上げていく本作が楽しみです。
谷水:そうですね、なので、とりあえず飲みに行こうかなって。
砂川:あ、お酒好きなタイプですか?
谷水:はい!
砂川:最高ですね。僕もお酒大好きなんで(笑)。
お二人が演じるキャラクターについてもお伺いします。砂川さんが演じる主人公は「やる気の無いヤミ陰陽師」とのことで。
砂川:そうですね、本作のテーマが「明治時代×陰陽師」ってことなんですけど、明治時代には陰陽道は廃れちゃっているのかな、それで仕事が少なくなっちゃったとか、色々あるのかな?と色々と想像しています。そして“やる気の無さ”というところで言うと、僕は割とフワフワしてるタイプなので……、あ、別にやる気が無いわけじゃないですよ?(笑)
谷水:あはははは!
砂川:やる気が無いわけじゃないですが、そういう雰囲気は出せるんじゃないかなって自分では思ってます。
谷水さんが演じる役は「陰陽術で成り上がった華族」ということで、お二人とも陰陽師を演じます。
谷水:この二人で対立する場面もあるかもしれないですね? バチバチにやり合うかも。
砂川:ふふふっ。他にもいろんな派閥がありそうなので、そこの対立もすごく楽しそうだなと思います。
もしかしたらお二人の対決、お二人の殺陣も観られるかも?
谷水:かもしれないですね。ビジュアル撮影では刀を持って撮ったシーンもあったので。
砂川:谷水さんの撮影をチラッと見たのですが、めちゃくちゃかっこよかったです!
谷水:あははは! ありがとうございます。
砂川:衣裳からもファンタジーというか、現実味の無い美しさみたいなものが感じられて、すごくしっかり作られています。これを着て舞台に立てばテンション上がると思います!
谷水:“和”の中にも洋風なところが入っていて、僕はマントのようなものを着けたりしています。
砂川:明治っぽさも感じられますよね。
本作は完全オリジナルストーリーとのことで、原作が無い分、役作りの自由度も比較的高いかと思います。こういったオリジナル作品での役作りはどうされているのですか?
谷水:僕は、なんとなくのイメージだけ持っていきますかね。あとはもう稽古場で稽古しながら、自ずと道が定まっていくという感じです。2.5次元作品とかだと最初からガッチリ正解のようなものがあるので、それを持っていくんですけど。逆に今回はふんわりした状態で入るかもしれないです。
砂川:僕もオリジナル作品はある程度のイメージ、例えば“性格は暗め/明るめ”といった2分の1のイメージで作っていって、あとはもう自分のまんまでやるのがオリジナルの作り方なのかなって思っています。その上で演出家さんと擦り合わせていって、どんどんキャラクターを固めていけたらと思っています。
そして共演にもとても魅力的なキャストが揃っています。お二人が気になる方はいらっしゃいますか?
砂川:僕はこれまでご一緒したことがあるのはノブくん、フクシノブキくんだけですね。
舞台『弱虫ペダル』シリーズですよね。
砂川:あ、そうです!
谷水:『ペダル』は何役?
砂川:僕は今泉(俊輔)です。
谷水:ああ! この間観に行きましたよ。
砂川:えっ、本当ですか!?
谷水:僕も昔、真波(山岳)やってたので。
砂川:あっ! 先輩だったんですね!
谷水:いやいやいやいや(笑)。
砂川:失礼しました(笑)。あとは中山(優貴)さんが、事務所の先輩でもあるので気になりますね。初めてご一緒するんですけど。
谷水:僕もほぼほぼ初めましてで、知ってるのは田中尚輝と阿部快征ぐらいなんですよ。気になる人……僕の演じる役で言うと、その中山さんが結構関わってきそうですね。あとは田中しげ美さん。お二人とも初めましてなので楽しみです。あと気になるのは……砂川さんですかね〜(笑)。
砂川:あっはっはっは!!
まだまだ未知数の部分も多い舞台「鬼神の影法師」-黎明篇- ですが、本作に期待を寄せている皆様、本作に興味を持っている方々へメッセージをお願いします。
谷水:多分、陰陽師というキャラクター設定に、殺陣やアクションも入ってきたら、嫌いな人はいないと思うんですよ。今回は「黎明篇」ということで、この初演にはすごく期待されている方も多いと思います。初めてのW主演ということで、いいものを協力しながら作っていけたらいいなと思っています。ぜひ期待していてほしいです。
砂川:すごく綺麗なファンタジーの世界が舞台上で繰り広げられると思うんですけど、多分、史実に基づいた部分もあると思うんです。史実の人物をイメージしたキャラクターとかもいるのかな。そういったところで皆さんも入りやすいストーリーになっていると思います。僕も陰陽師について勉強して、皆さんに表現していけたらいいなと思っています。そして、主演ということなので、僕のファンからすると「どうやって砂川さんがやっていくんだろう?」って思ってるんだろうな(笑)。でも本当にすごく気合が入っているので、しっかりと作り上げて皆さんにお届けできたらと思っております。よろしくお願いします。
information
舞台「鬼神の影法師」-黎明篇-
【日程】2023年11⽉29⽇(⽔)〜12⽉6⽇(⽔)
【会場】東京・あうるすぽっと
【演出】樋⼝夢祈
【脚本】⽊村純⼦
【出演】
砂川脩弥、⾕⽔ ⼒
前⽥隆太朗、中⼭優貴、フクシノブキ、阿部快征
⼩椋涼介、宮内伊織
司波光星、星 豪毅、⽥中朝陽、久野⽊貴⼠、上地⼤星
⽥中尚輝、福⼭聖⼆、樋⼝夢祈
⽥中しげ美
桐⾕直希、今村 輝、佐松 翔、湊 丈瑠、貴瀬ハルキ、中⾕優⽃
【チケット】
一般発売:発売中
カンフェティ
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砂川脩弥さん・⾕⽔ ⼒さんのチェキを2名様にプレゼント
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※応募締切:2023年11月12日(日)23:59まで
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credit
テキスト:田代大樹
撮影:榊原優介
ヘアメイク:茂木美緒