【八村倫太郎】映画『他人は地獄だ』【インタビュー&グラビア】

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日本ではLINEマンガで2018年8月より連載が始まり国内累計閲覧数7000万ビュー(2024年8月時点)を記録。
世界8カ国語で配信され、全世界で閲覧数累計9.8億ビュー(2024年6月時点)を誇る韓国発の大ヒットWEBコミックを原作にしたサスペンスホラー映画『他人は地獄だ』が、11月15日(金)よりグランドシネマサンシャイン 池袋、イオンシネマほか全国で公開中だ。

「Sparkle web」では不気味な入居者たちが集うシェアハウスで恐ろしい体験に巻き込まれてゆく主人公・ユウを演じる八村倫太郎にインタビュー。
映画出演2作目にして主役を演じる八村の新境地や、共演者とのエピソード、本作品の魅力などたっぷりと語ってもらった。
さらにダンスボーカルユニット「WATWING」のメンバーとしても活躍する八村に、俳優活動を通じてグループに還元できていることや、メンバーやファンへの想いも伺った。

はちむら・りんたろう
1999年7月28日生まれ、神奈川県出身。最近の主な出演作に、映画『サバカン SABAKAN』(金山 役)、ドラマ「君の花になる」(一之瀬栄治 役)、ドラマ「佐原先生と土岐くん」(土岐 奏 役)など。ダンスボーカルユニット「WATWING」のメンバーとしても活動中。X(Twitter)

interview

本作は八村さんにとって2作目の映画出演ですが、2作目にしてかなりチャレンジングな作品になったのではないでしょうか?

八村:チャレンジングですね。それこそ、いつも支えてくださっているスタッフさんは「(八村)っぽくない役だ」って言ってました。だからこそ「この作品をちゃんと乗り越えられたら演技の引き出しも増えるだろうし、絶対成長できるよね」と言ってくれていましたね。

おっしゃる通り、これまでの出演作では見られなかった新たな八村さんが見られる作品ではないかと思います。

八村:そうですね。怖がったり臆病な性格を演じることは過去にもあったんですけど、今回演じたユウは勝ち気なところ、負けず嫌いなところがある人物なので、怖がっているだけではなく反撃しようとするガムシャラさみたいな部分もあって。実際に演じてみると、台本を読んで予想していた以上にいろんな感情が湧き出てきましたね。

完成した映画をご覧になった感想は?

八村:今作はありがたいことに、ほぼずっと僕が出ずっぱりじゃないですか。そんな経験なかなか無いことなので、客観視することは出来なかったですね。映画出演も2作目って言ってくださいましたけど、1作目に出させてもらったものはそこまで出番の多い役ではなくて、それでも自分が出てくるシーンでは「うわっ!」ってなっちゃっていたのに、今作なんて〝ほぼ僕〟なので! やっぱり「ここはもうちょっとこうしておけば良かったな」とか「ここは割といいかもな」みたいな目で観ちゃうので、あんまり客観的には観れなかったです。でも周りの方々や、支えてくださった共演の皆様は「良かったよ」と言ってくれたので、及第点はあげられるのかな?と思うんですけど(笑)。

八村さんの演技に引き込まれ、怖くても最後まで目が離せなかったです。

八村:ありがとうございます。僕もホラーはあんまり得意じゃないんですが、奇妙な魅力のある作品ですよね。話の内容も、どういう風に撮られたかも知っているのに、実際に完成した作品を観ると自分でも「ううっ!」となるところもあって。映像ってやっぱりすごいなと思いました。

カット割りや音響などの編集が施され、より恐怖が増幅された部分もあったのではないでしょうか。

八村:そうですね、そういった演出はやはり映像作品の醍醐味だと思います。

撮影前に児玉和土監督と話し合ったりしたことはありますか?

八村:あんまり無かったです。本当に「台本を覚えてきてください」くらいの感じで。というのは多分、この作品の中でユウが一番“一般人”というか、観客が感情移入できる人物だと思うので、意識して演じない方がいいということで。「等身大のままでいい」とおっしゃってくれていたので、やりすぎないことが大事なのかなと思って演じていました。

ユウに共感できる部分や、八村さんの内面と似通っている部分などはありましたか?

八村:僕も根は負けず嫌いなところがありますが、ユウは僕以上に負けず嫌いだし、結構怖いもの知らずだなと思います。僕だったらすぐシェアハウスを出ちゃいますね(笑)。だけどユウは「ここから頑張るんだ」みたいな反骨精神が強くて。そこがシェアハウスの人たちに良くも悪くも刺さっちゃったのかなと思うんですけど。
反骨精神といえば、ユウが「またここからやりなおす」って書いた付箋を壁に貼るシーンがあるんですが、僕もああいうの学生時代によくやってましたね。シェアハウスの人たちにはケラケラ笑われてましたが(笑)。

八村さんが付箋に書いた目標は叶いましたか?

八村:叶いました! そんな大層なことじゃないですけど、例えば受験期には「1日何時間勉強する」とか「今日はこれをやる」といった些細な目標も付箋に書いて貼ってたりしましたね。達成したら剥がしてました。

今もやっているんですか?

八村:今はやらなくなっちゃいましたね。そもそも机に向かうということが無くなっちゃったので。でも大事だなと思います、そういう気持ち。

普段から目標を口にしたり言葉にすると叶いやすいと言いますよね。

八村:僕も目標を口に出すタイプです。そうするとイメージしやすくなりますよね。それにこの業界にいるからこそかもしれないですが、僕が望むことって一人じゃ叶えられないことの方が多いので。いや、一人で叶えられることなんて無いかもしれない。だからちゃんと「俺はこれをやりたいんだ」というのを伝えないと、「この人と一緒にやろう」って思ってくれないと思うんです。逆もしかりですね。他の人の夢や目標も一緒に叶えたいなと思うし。そうあるものだと思ってます。

話が進むにつれ、どんどん追い詰められていくユウの表情や憔悴していく様がとても印象的だったのですが、撮影は順撮りだったのでしょうか?

八村:いや、それがシェアハウスの中のシーンは撮影期間のほぼ前半にまとめて撮ったので、クライマックスの一番の盛り上がりが撮影期間の中盤に来るというスケジュールだったんですよ! 怖かったですよ、衣裳合わせの時に監督が「こういう大事なシーンが撮影中盤で来るので、覚悟しておいてください」って。「なんで脅すんですか!?」って言いましたけど(笑)、みんなで協力して乗り越えることが出来ました。

クライマックスのシーンは演じるのも相当ハードだったのではないでしょうか?

八村:そうですね、事件の核心に迫る瞬間のシーンでは相当カロリー使いました。でもそういう、自分のセリフが多かったり熱量を必要とするシーンの前日って、ソワソワしちゃって寝れないんですよ。結果、寝不足で挑むみたいな(笑)。でもそれが逆に良かったのかなって思ったりもしています。ああいうシーンであまりテイク数重ねても良くないと思うので、ものすごい集中力を発揮できたかと思います。

そういった撮影期間を通じて、共演者との雰囲気はいかがでしたか?

八村:めっちゃ楽しかったです! 役柄の上ではお互いに距離がある設定だから、役作りの段階から距離をとった方が芝居しやすいかも?とか思っていたんですけど、無理でしたね(笑)。やっぱり仲睦まじい方が現場の雰囲気が良くなるので自分からコミュニケーションを取るように心掛けましたし、共演の皆さんの懐が大きくて、お芝居の話はもちろん休憩時間にも色々と喋ってくださって。すごく和やかな雰囲気で撮影できました。

八村さんが率先して現場を盛り上げていったのですか?

八村:「盛り上げる」と言ったらすごく偉大なことをしたように聞こえますが(笑)。今回は一応主演、座長という立場だったんですが、目上の方やキャリアのある出演者の皆さんの中で、経験の少なすぎる僕が威張ってやれることなんて無いんですよ。でも座長としてやらせてもらうからには貢献したいし、雰囲気作りに少しでもコミットできたらいいなと思って臨みました。皆さんが「楽しい現場だったな」と思ってくれていたら、ちょっとは貢献できたのかなと思います。

そういった座長の居方は、これまでの出演作品で座長を務めた方々から学んできたのですか?

八村:そんなに多くの本数をやらせていただいたわけではないのですが、作品には本当に恵まれているなと思っていて。これまでの出演作で座長を務めていた方々を見て「こうしたらいいんだな」というのは吸収してきましたし、「自分だったらこうしようか」と考えてみたり、とても勉強になりました。

役者として今後、こういった作品に出てみたい、こんな役を演じてみたい、といった願望はありますか?

八村:何でもやります! それこそこの『他人は地獄だ』も自分には出来ないと思っていたんです。元々原作も知っていたんですけど、自分とは縁遠い世界の話だし、こんな作品を俺が出来る未来が全然見えなくて。けど、ありがたいことにこうしてやらせてもらえたので、今後もやらせてもらえるならどんな役でも嬉しいです。僕が俳優活動をすることにより、グループ(WATWING)に貢献できることもあると思いますし。って、ちょっと真面目になりすぎましたね(笑)。
超次元的な役とかやってみたいですけどね、SF作品みたいな。超能力使いみたいなの好きなので。炎とか出したいですね! すいません、ガキみたいな発想で(笑)。

演じるならヒーロー側ですか? それとも悪役?

八村:気持ちはヒーローになりたいですけどね。でも全然ヴィランでも大丈夫です!(笑)

先ほどWATWINGのお話もちらっと出ましたが、俳優活動を通じてグループやアーティスト活動に還元できていることもありますか?

八村:還元できているというよりは「還元したいな」の気持ちの方が強いです。「還元できてたらいいな」、ですね。俳優活動を通じて一人でも僕のことを深く知ってくれようとしてくれたら、絶対にグループにたどり着くだろうし、そこでグループも好きになってくれたらいいなと思ってるんですけど、出来てるかな? でも今作では主題歌(「HELL FIRE」)も担当させてもらったので。作詞・作曲にも僕を含めたメンバーが関わらせてもらっているので、グループの良さも入っている楽曲になっていると思います。

この作品を入り口にWATWINGを知る方もいるかもしれないですね。

八村:そうですね。まずはこの映画を愛してくれたらすごく嬉しいですし、それで僕のことを気に掛けてくださったり、WATWINGの主題歌からグループのことも知ってくれたら嬉しい。そうしたら僕が今回出演させてもらったことで、グループに対しても還元できていると思えるかもしれないです。

WATWINGには他にも俳優活動をされているメンバーがいらっしゃいますね。

八村:メンバーの出演舞台は観に行きますし、これから映像作品が始まるメンバーもいるんですよ。みんなも僕の作品を観てくれてます。ドラマの放送時期には「あのシーン良かったね」とか「あの芝居めちゃくちゃ良かったよ」とか言ってくれて。いつも一緒にいるメンバーのそういった声が、自分にとっては自信に繋がったりする。ありがたいです、本当に。
ファンの方々もお手紙やSNSを通じて感想を伝えてくれたり、直接会えた時にはその機会に伝えてくださることも多くて、本当にありがたいです! その一つ一つが力になります。僕、あんまり自信は無い方というか、根拠の無い自信は持たないようにしているので、ファンの皆さんや周りで支えてくださっている皆さんの一つ一つの声が僕の自身の根拠になっているんです。本当に救われています。

今作ではまた新たな八村さんを見ることが出来て、ファンの方々もびっくりされるのではないでしょうか?

八村:びっくりすると思いますよ。怖いですし、血いっぱい出るし(笑)。みんなは僕のことを八村倫太郎として応援してくれているから、もしかしたら映画館に“八村倫太郎”を観に来てくれる方もいると思うんですけど、この作品の中では“ユウ”になれていたらなと思います。観ている間は自分のことを忘れさせたいですね。そしたら僕は役者として、少しでも成長したなと思えるかもしれないです。

information

映画『他人は地獄だ』

2024年11月15日より、グランドシネマサンシャイン 池袋、イオンシネマほか全国公開

【原作】『他人は地獄だ』ヨンキ(「LINEマンガ」連載)
【監督・脚本】児玉和土
【主題歌】「HELL FIRE」WATWING

【出演】
八村倫太郎(WATWING)
栁 俊太郎

岡田結実

三浦健人
青木さやか
大倉空人
鈴木 武
松角洋平
星 耕介
日比美思
大野泰広
本多 遼

濱津隆之

萩原聖人

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八村倫太郎さんのサイン入りチェキを2名様にプレゼント

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※応募締切:2024年12月8日(日)23:59まで

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テキスト:田代大樹
撮影:平田景子
スタイリング:三島和也(tatanoa)
ヘアメイク:大西花保

©ヨンキ/LINE Digital Frontier・2024 映画「他人は地獄だ」製作委員会

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