演出・植木 豪による“ダンスパフォーマンスステージ”『BREAK FREE STARS』が、いよいよ2023年10月23日(月)に、東京・IHIステージアラウンド東京にて開幕を迎える。
HIPHOPを禁じられた街で囚人となったヒップホップスターたちと、それを取り締まる刑務官たちの対立と葛藤を描く本作の稽古の様子が写真とレポートにて到着した。
さらに稽古の様子を撮影したスポット映像も解禁。役者たちの気迫溢れる表情と、本作ならではのダンスパフォーマンスの片鱗を感じ取ってほしい。
公演は11月5日(日)まで同所にて上演。
report
この日の稽古は、物語冒頭部分の場当たりから始まった。ヒップホップの聖地・クラブ“BREAK FREE”でダンスバトルに興じるヒップホップスターたちが、突入してきた刑務官たちに逮捕されてしまうシーン。
本作は360度に広がるステージが客席を囲む、IHIステージアラウンド東京で上演される。広いステージを活かした迫力あるパフォーマンスを作り上げるため、演出の植木 豪がキャスト一人一人に声をかけ、キャストも積極的に意見を出して議論を重ねていた。
Toyotaka、HILOMU、RYOらがそれぞれの特技を活かし、パフォーマンスの指導を行う場面も見られた。
続いて、ブロックごとの通し稽古がスタート。「クラブ“BREAK FREE”……開店だ!」ヒップホップの聖地であるクラブ“BREAK FREE”のオーナー・マサ(吉岡 佑)の声と共に音楽が鳴り響く。
ニューシティで人気のダンサー・アース(木村慧人)と、同じく人気を誇るクールな自信家・デューク(松田昇大)のダンスバトルや、ホーイチ(後藤 大)のラップで、序盤から熱気は最高潮。ダンスを武器とする実力派のキャスト陣によって、迫力溢れるパフォーマンスが繰り広げられる。
誰かがダンスの技を決めると他のキャストから一斉に歓声が上がったり、その場面で舞台に立たないキャストも振りを覚えて一緒に踊っていたり……稽古場の雰囲気はとにかく明るく一体感があり、カンパニーの団結が伺えた。
ヒップホップを愛する若者たちと、それを害悪として取り締まる刑務官。普段は役柄と関係なく仲が良いキャスト陣だが、物語では一変、一触即発の対立が描かれる。
クガ刑務局長(高橋駿一)を筆頭にソーマ刑務官(阿部顕嵐)、コウチ刑務官(高野渉聖)らがクラブ“BREAK FREE”に突入。迫力溢れる、アクロバットを交えたアクションシーンが繰り広げられていく。
ヒップホップスターたちは捕らえられ囚人となってしまうが、ソ ーマ刑務官はかつてアースたちと共にヒップホップを楽しんでいた過去があるようで……。
今作の魅力の一つとなるのが、個性豊かな囚人たちだ。新進気鋭のダンサー・シャイン(宇佐卓真)とデュークの諍いにユーサク(Toyotaka)が怒り、他の面々も巻き込んだつかみ合いの喧嘩に発展してしまう。
稽古場にはボールやフラフープなど、監獄にあるまじき小道具がたくさん用意されていた。それらが囚人たちによって、一体どのようなパフォーマンスに使われるのか。
『BREAK FREE STARS』は、植木 豪演出のノンバーバル(セリフの無い)ダンス作品『BREAK FREE』を原作としている。本作にはセリフはあるが、ヒップホップを愛する囚人たち、それを害悪として取り締まる刑務官たちの対立、信念のぶつかり合いは、多くのシーンで“ダンスパフォーマンス”として語られる。
アースとソーマ刑務官、彼らを取り巻く登場人物たちの心情や葛藤もまた、ダンスによって描かれている。
囚人となったヒップホップスターたちは自由を取り戻し、ヒップホップを守ることができるのか。
「Hip Hop is not a crime」
信念を貫く彼らの姿を、ぜひ劇場で見届けてほしい。
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information
『BREAK FREE STARS』
【日程】2023年10月23日(月)~11月5日(日)
【会場】東京・IHIステージアラウンド東京
【演出】植木 豪
【脚本】亀田真二郎/大西雄仁
【音楽】田中マッシュ
【出演】
木村慧人(FANTASTICS)
後藤 大、高橋駿一、松田昇大、吉岡 佑、宇佐卓真、Toyotaka、HILOMU、RYO、高野渉聖
SHINSUKE、Dolton、KIMUTAKU、KENTA、GeN、神谷亮太、河島樹来
阿部顕嵐
【チケット】
一般発売:発売中
チケットぴあ
www.nelke.co.jp/stage/breakfreestars
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様々な人が溢れる大都会、ニューシティ…。
望めば全てが手に入るこの街で、たった一つだけ手に入らないもの……それは自由。
誰にも邪魔されない心の自由を求めて、若者達は今夜もヒップホップの聖地・クラブ“BREAK FREE”に 集まっていた。
だが…
突然施行された新たな法律「ヒップホップ禁止条例」により若者達の自由は奪われ、クラブ“BREAK FREE”のヒップホップのスター達は危険分子として監獄に入れられてしまう。
「Hip Hop is not a crime」
自分達の自由を取り戻すため、そしてヒップホップを守るため、監獄に入れられたスター達は巨大な力に抗っていく。
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木村慧人(FANTASTICS)掲載
『Sparkle vol.54』発売中
credit
©『BREAK FREE STARS』製作委員会