【北川尚弥】舞台「フルーツバスケット 2nd season」【インタビュー&グラビア】

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2022年に上演され大反響を巻き起こした、舞台「フルーツバスケット」の続編となる「2nd season」が、東京・大手町三井ホールにて上演中だ(2023年10月15日(日)まで)。
高屋奈月による大人気漫画を原作に、脚本・演出を毛利亘宏が担当。そして前作出演のキャスト14名が本作も続投する。
作品の世界観は前作そのままに、新キャスト5名を新たに迎え、より物語の核心へと迫ってゆく。

「Sparkle web」では前作に引き続き草摩由希そうまゆきを演じる北川尚弥にインタビュー。
前作で初めて演じることとなった“王子様キャラ”の難しさや楽しさ、「フルーツバスケット」という作品への想いやカンパニーの雰囲気、今作へ懸ける意気込みなどたっぷりと語ってくれた。

人気の2.5次元作品へ次々と出演を重ねる北川。インタビューではキャラクターを演じるに当たり気を付けていることや、演じる上での意識の変化なども教えてくれた。
北川をはじめとするカンパニーが紡ぐ「フルバ」の物語の続きを、インタビューを通して心待ちにしていただきたい。

きたがわ・なおや
1996年5月15日生まれ、北海道出身。最近の主な出演作に、『あんさんぶるスターズ!THE STAGE』シリーズ(朱桜 司 役)、『東京カラーソニック!!』the Stage シリーズ(霧島 宙 役)、舞台『魔法使いの約束』シリーズ(アーサー 役)、舞台『刀剣乱舞』シリーズ(骨喰藤四郎 役)など。Twitter

interview

まずは前作のお話からお伺いできればと思います。これだけの大人気漫画の舞台化ということで、決まった時の心境はいかがでしたか?

北川:率直に嬉しかったですね。でも、世界で一番販売されたとも言われている少女漫画の一キャラクターを演じさせていただくということで、やはりプレッシャーも大きかったです。すごく有名な作品なので、出演が決まった時にはいろんな人から「『フルバ』知ってる!」「『フルバ』に出るんだね、おめでとう!」とたくさんの連絡をもらいました。無事皆さんにお届けすることができて、ひとまず公演が終わった時はほっとしたのを覚えています。

草摩由希を演じることについては?

北川:初めは楽しみというよりもプレッシャーでしかなかったですね。本当に絵に描いたような“ザ・王子様”といった役柄だったので、「これはちゃんと役作りしていかないとやばいな〜」って。でも稽古が始まってみたら、稽古場でみんなとワイワイ仲良く作り上げていった部分が多かったので、そこまで気負わなくてもよかったのかなって思いました。今となっては演じていて楽しかったというのが一番の印象です。

稽古場の雰囲気も良かったんですね。

北川:(草摩)紫呉しぐれ 役の安里(勇哉)さんが筆頭となって空気を作ってくれていました。前作は(草摩)きょう、由希、紫呉、(本田)透ちゃんの4人のシーンがほとんどで、その4人の間に一人ずつキャラクターが加わっては抜けて、また新しいキャラクターが入って、というような流れだったので、その4人でお芝居を回していたような感覚が大きくて。稽古場から4人でしっかりと作り上げていくことができたので、全体を通してすごくしっかりとした芯が一本できていたのかなって思います。
そして入れ替わりで次々と出てくるキャラクターたちの色が濃かったので、それによって生まれる変化もお客さんに楽しんでもらえていたと思います。

「1st season」は作品の世界観の提示という側面もあったかと思います。

北川:そうですね、ある意味キャラクター紹介の部分も大きかったのかなと思います。「2nd season」ではキャラクター一人一人の過去や心情などをより深掘りしていくので、観客の皆さんにとってもまた新たな楽しみがあると思っています。

ちなみに「1st season」の稽古の前に、役作りなどご自身で準備されていたことはありますか?

北川:原作漫画を読んで、アニメを観てから稽古に挑ませていただきました。台本を読んだ時点での自分の解釈も、原作の漫画やアニメを観ると「やっぱり違うな」と感じる部分があったり、発見がたくさんありましたね。あんまりやっちゃいけないと自分では思っているんですけど、自分の中で答えが出なかったらアニメを観返して答えを見つけて、それを真似させていただいたりもしていました。

稽古場や舞台上で透 役の吉田綾乃クリスティーさんや夾 役の橋本祥平さん、安里さんたちとやり取りをする中で変わっていったところや、新たに生まれたところもありましたか?

北川:やっぱりたくさんありましたね。本当に『フルーツバスケット』って会話劇だと思っていて。日によっても、入れ替わりで出てくるキャラクターたちによっても、みんなの反応とかが全然違ってくるんです。毎回同じ公演をしているんですけど、その日の役者のテンションによって細かな変化がすごくあったので、そういうものは敏感に感じ取りながらやらせていただいていました。

前作を振り返って、改めて印象に残っていることは?

北川:お客さんも一番気になっていた部分かと思うんですけど、動物に変身する時、どう表現するのか。僕たちも「どうやって表現するんだろう?」と思いつつ稽古場に入ったら、普通に人形で表現していたのですが(笑)、でもその人形がめちゃめちゃリアルにできていて、しかも劇場に入って照明が加わるとよりリアルに映るので驚きました。自分たちとしてもすごく演じやすかったですし、こういう表現の仕方もあるんだな、という新たな発見がありました。

小屋入りして初めて掴んだところもあったのですね。

北川:そう、そこは小屋入りして初めて見えたところでした。それに稽古場ではセットの建て込みが無かったので、平場での稽古しかできなかったんですよ。劇場に入って初めてセットでの稽古ができたので、稽古場との違いなど、劇場に入ってから調整しなきゃいけない部分がたくさんあったんですけど、キャスト同士で協力し合うことにより、本番に向けて持っていくことができた。キャストの力も改めて感じた瞬間でした。

キャストの皆様、吉田さんや橋本さん、安里さんたちとは初演に当たりどのようなやり取りをされていましたか?

北川:一緒にご飯に行ったりとかはできなかったんですが、稽古場からすごく自然にやり取りしてましたね。というのも、みんな演技に入る前からびっくりするほどキャラクターそのまんますぎて! 演じなくてもそのまんまだから、変に役作りしていない感じがとても自然で、そこが良かったのかなって思います。

「1st season」は大きな話題を呼びましたが、北川さんのファンの方々からはどんなリアクションがありましたか?

北川:僕はこういった“恋愛モノ”というか、少女漫画が原作のタイトルに出演させていただくのが本当に初めてだったんです。由希という役もかなりの王子様キャラだし、普段の自分だったら絶対言わないようなこともセリフにはあって。
だから演じているとはいえ、最初はめちゃめちゃ恥ずかしかったんですよ。透に向けた言葉や、告白するシーン、リボンを渡すシーンとかでも、「いや、これは由希だから成立するんだろうな」というセリフが結構あって。稽古中に(透 役の吉田と)ついお互い素になって吹き出しちゃうこともありました(笑)。慣れるまでは本当に大変だったんです。
でも、この作品を観てくれたファンの方から「新しい一面が見れてすごく良かった」っていう言葉を頂けて。それはとても嬉しかったですね。

今作の脚本を拝読しましたが、「2nd season」でもとてもいいシーン、いいセリフがありますよね。

北川:ありますよね、たくさん。もう第一弾を経験しているので、だいぶ慣れてはいると思います。でも1年半ぶりなので、勘を取り戻しつつ、より由希らしさをお届けできたらいいのかなって思っています。

「2nd season」では前作キャストの14名が続投します。

北川:本当にすごいことですよね。素晴らしいです。安心して稽古を迎えられますね。

そして新キャストとして、由希と深く関わってゆく生徒会のメンバーも登場します。北川さんは皆さんとどうやって作り上げていきたいですか?

北川:和気藹々わきあいあいとやれたらいいなと思います。前回は学校のシーンがそんなに無かったので、今回そのシーンが増えるのはすごく嬉しいし、新しいキャラクターが登場することによって、由希も夾も透も、今まで見せられなかった表情や「こういう一面があるんだ」ということをまた新たにお客さんに感じ取ってもらえると思うんです。描かれるのが普段の日常だからこそ、より大切に作り上げていけたらいいなと思っています。
新キャストの中では、(真鍋 かける 役の)新(正俊)は『まほステ』(舞台『魔法使いの約束』シリーズ)でも共演させていただいているので、よりお互いのことを知っているし、知ってる役者と共演できるのはすごく心強いです。たくさん話し合っていいシーンにしていけたらいいなと思います。

ちなみに新さんは北川さんから見てどんな役者さんですか?

北川:“妥協をしない役者”だと思います。俺が一緒に共演した時はすごく大変な役回りだったんですけど、本当に弱音を吐かずに食らいついていく姿を見ていて、自分も見習わなきゃいけないところがたくさんあるなって感じさせられました。体力もめちゃめちゃありますし、きっとすごく負けず嫌いなタイプなんじゃないかな。

これまでとはまた違った形での共演が楽しみですね。

北川:そうですね。また新たな新の一面を見たいなと思いますし、僕も新しい一面を見てもらえるように、お互いに切磋琢磨できたらいいなって思ってます。

「2nd season」ではキュンとくるシーンもありつつ、よりシリアスな部分も増えてくるかと思います。現時点で由希をどのように演じていきたいですか?

北川:やっぱり(草摩)慊人あきとが出てくることによって、由希の心がどう動いていくか……、今作では由希という人物の核心に迫るというか、今まで見られなかった部分がたくさん見えてくると思うんです。それによって垣間見える“人間らしさ”といった部分を、より自然な形で皆さんに観て感じ取っていただけるような役作りを、また改めてしていけたらいいなって思っています。
とはいえ、自分ではこう思っていても、役者同士で対話することにより「こっちの方がいいな」って思うこともすごく多いので、稽古場でゆっくり作っていけたらいいのかな。なので、どう演じるかは本番を観て確かめてください!(笑)

由希は北川さんにとって初挑戦の役どころだったとおっしゃっていましたが、北川さんは稽古や本番以外の時間でも役に入り込むタイプですか? それとも上手く切り替えられるタイプ?

北川:割と入り込むタイプかもしれないですね。ずっとそのキャラクターでいる方が楽なので。とはいえ、普段は“王子様感”とか全く無いので(笑)、発する言葉とかはあんまり変わらないです。まとっている雰囲気やテンションとかは演じている役に似てくるんじゃないかなと思います。

北川さんは『まほステ』や 舞台『刀剣乱舞』、『あんさんぶるスターズ!THE STAGE』など長期にわたる人気シリーズ作品によく出演されています。そういった作品に出続けるに当たり、気を付けていることなどはありますか?

北川:「この作品は人気作だから頑張ろう」みたいな、変な力を入れないで演じるようにしています。どんな作品だとしても、やらなきゃいけないことを一個一個やっていくという意味では全部一緒。一個一個やっていくことこそが大事だと思っているので、その気持ちを忘れずにやるようにしています。

2.5次元作品を演じる上で気を付けていることや、思い入れなどはありますか?

北川:最初はもう、そのキャラクターの枠からなるべく出ないように自分を押し殺して演じていたんですけど、最近は、いかに“自分らしさ”を出すというか、どうやって上手く“北川尚弥”をキャラクターに混ぜて演じられるか、ということを楽しみながらやっています。その方が役者としても面白いし、より“人間らしさ”が出てくると思うので。
やっぱり“2次元”ではなくて生身の人間が演じているものだからこそ、舞台としてお客さんにも楽しんでもらいたいし、どうせだったらそのキャラクターだけじゃなくて“北川尚弥”という人物も好きになって帰ってもらえたら。なので、自分らしさも織り交ぜつつ演じるようにしています。

その心境の変化はご自身で得たものなのでしょうか? それとも周りの誰かからの影響を受けて?

北川:自分でですね。その方が演じていて楽だし、真似するだけだったら自分じゃなくて他の人でもできますから。自分だけのオリジナルのものを観てもらって、オリジナルなんだけど「あ、あのキャラクターだ」って思ってもらえたらより“強い”と思うんです。そこを目指して毎回演じるようにしています。

これからも北川さんのお芝居を楽しみにしています。最後に、公演を劇場や配信で心待ちにしている皆様へ一言お願いします。

北川:まずはこの作品を無事にお届けすることが第一だと思ってますので、精一杯みんなで力を合わせて、前作を超えられるように素敵な作品を作り上げたいなと思っております。ぜひ皆さん期待して待っていただけたら嬉しいです。最後までご声援の程よろしくお願いします!

information

舞台「フルーツバスケット 2nd season」

【日程】2023年10月6日(金)~10月15日(日)
【会場】東京・大手町三井ホール

【原作】高屋奈月「フルーツバスケット」(白泉社・花とゆめCOMICS)
【脚本・演出】毛利亘宏(少年社中)

【出演】
本田 透 役:吉田綾乃クリスティー
草摩由希 役:北川尚弥
草摩 夾 役:橋本祥平
草摩紫呉 役:安里勇哉

草摩潑春 役:田村升吾
草摩依鈴 役:野口衣織

草摩綾女 役:仲田博喜
草摩はとり 役:伊万里 有

草摩紅葉 役:古賀 瑠
草摩楽羅 役:関根優那
草摩杞紗 役:鎌田英怜奈
草摩燈路 役:陣 慶昭

魚谷ありさ 役:南 千紗登
花島 咲 役:中村裕香里
真鍋 翔 役:新 正俊
倉伎真知 役:堀内まり菜

草摩紅野 役:三好大貴
草摩藉真 役:稲垣成弥
草摩慊人 役:彩凪 翔

河原あずさ、早川維織、前垣さら、横松 龍

【チケット】
一般発売:発売中
チケットぴあ

【配信】
10月6日(金)18:00初日公演
10月15日(日)12:00公演/17:00千秋楽公演
公式サイト

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北川尚弥さんのチェキを3名様にプレゼント

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※応募締切:2023年10月22日(日)23:59まで

※当選された方にのみ、Twitterのダイレクトメッセージ(DM)にて、Sparkle公式アカウント(@Sparkle_stage)よりご連絡いたします。当選者の発表はDMをもって代えさせていただきます。
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草摩 夾 役:橋本祥平 掲載
『Sparkle vol.47』発売中
Amazon商品ページ

内容:舞台「フルーツバスケット」本文7ページ(インタビュー+コラム&撮り下ろしグラビア)
+巻末綴じ込み付録:橋本祥平ツヤツヤ厚紙ピンナップ

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テキスト:田代大樹
撮影:平田景子
ヘアメイク:村田 樹

©︎高屋奈月・白泉社/舞台「フルーツバスケット 2nd season」製作委員会2023

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