芥見下々による漫画「呪術廻戦」は、呪術師と呪霊の壮絶な戦いを描き、国内外で熱狂的な支持を集める人気作品。
その世界観を舞台ならではの表現で描き出してきた舞台「呪術廻戦」シリーズが、ついに屈指の人気エピソード「渋谷事変」へと突入する。
最新作となる舞台「呪術廻戦」-渋谷事変 前編- は、2026年11月14日(土)、物語の舞台でもある東京・渋谷のShibuya LOVEZにて開幕。
その後、大阪・SkyシアターMBSにて2026年11月28日(土)、11月29日(日)に上演される。
「Sparkle web」では今作から新たに参加する、真人 役の神里優希と脹相 役の池岡亮介にインタビューを実施。前後編に分けてお届けする。
キャラクタービジュアルの完成度に驚いたという二人は、それぞれどのように役と向き合い、舞台上で生きるキャラクターを作り上げていくのか。
座長・佐藤流司への印象や、虎杖悠仁との関係性、そして後編へと繋がる物語への期待まで、稽古序盤の率直な思いを聞いた。

1994年10月29日生まれ、兵庫県出身。最近の主な出演作にsitcomLab 第11弾「おしとおせ!限界ノンカノン」、『DURIAN DURIAN -ドリアン・ドリアン-』、ミュージカル『町田くんの世界』(氷室くん 役)、Groovy Stage「ブレイクマイケース」(隠岐谷 誓 役)、ミュージカル『ジェイミー』(ディーン・パクストン 役)など。X(Twitter)

1993年9月3日生まれ、愛知県出身。最近の主な出演作にムシラセ「煙の汽水域」、こまつ座公演「国語事件殺人辞典」、『シッダールタ』、ネルケ×悪童会議プロジェクト「絢爛とか爛漫とか」(古賀大介 役)など。2027年1月29日より新しいシェイクスピア劇の創造事業『ハムレット』(ハムレット 役)への出演を控える。X(Twitter)
interview
まずは、本作への出演が決まった際のお気持ちからお伺いしたいと思います。世界的な人気を誇る「呪術廻戦」に、神里さんは真人 役、池岡さんは脹相 役として参加されます。
神里 「呪術廻戦」は、日本が世界に誇る漫画作品の一つだと思うんです。世界中に熱烈なファンの方がいらっしゃる作品ですし、出演が決まった時は本当に嬉しかったです。
情報が解禁されてからの周囲の反響も大きくて、普段以上に関係者の方や直接お会いする方から「『じゅじゅステ』に出るんだ!」と声をかけていただいたり、喜んでもらえたりして。改めて、それだけ大きな作品に関わらせていただけるんだなと実感しました。
池岡 僕も素直に嬉しかったです。神里くんもおっしゃっていたように、情報解禁後、他の現場で友達の役者から「『じゅじゅステ』!? めっちゃいいじゃん! 脹相でしょ? 俺、一番好きだわ!」って声をかけられまして。
それは僕に気を遣って、そう言ってくれているのかもしれないですけど(笑)、「脹相が一番好き!」って言ってくれる俳優仲間が結構いるんですよ。そんなにハードルを上げてくれるな、と(笑)。
神里 そうなんですよね! みんなの期待値が(笑)。
池岡 個人的には嬉しいし、すごく楽しみなんですけど、身内からのハードルがガンガン上がっていくという(笑)。でも、それだけ影響力の大きな作品に携われるんだという喜びを、改めて感じることが出来ました。

キャラクタービジュアルの完成度も相まって、公開時にはSNSでも大きな反響がありました。実際に衣裳やメイクを施してキャラクターの姿になった時は、どのような感想を持たれましたか?
神里 改めて「2.5次元ってすごいな!」と感じましたね。とにかく再現度が高くて。僕の場合は真人のつぎはぎの部分なども、ビジュアル撮影の際にものすごく細かく、時間をかけて仕上げてくださったんです。そこだけでも「すごいなあ」と思いましたし、衣裳も一から作ってくださっていて。
撮影中もスタッフの皆さんが「いいよ、いいよ!」って盛り上げてくださるので、ずっと気持ち良く、楽しいまま撮影を終えることができました。
池岡 衣裳やメイク、撮影など、それぞれのセクションの皆さんのこだわりや、プロフェッショナルさをすごく感じました。例えば衣裳の生地の柄一つを取っても、「これ、写真でどこまで伝わるんだろう?」と思うくらい細部までこだわって作られているんですよ。めちゃくちゃかっこ良くて。
これだけプロフェッショナルな方々に囲まれていると、役を背負うこと、作品を背負うことへの責任感もより強くなります。自分ももっと研究して、しっかり取り組まなければいけないなと、改めて気が引き締まりました。
研究というお話がありましたが、この取材時は稽古が始まったばかりの段階かと思います。ここから本番に向けて更にブラッシュアップしたい部分や、例えば肉体改造、原作の読み込みなど、ご自身の中で準備していきたいことはありますか?
池岡 普段、筋トレとかは?
神里 全くしないです。
池岡 全くしないんだ?
神里 そうなんですよ。やばいです(笑)。
池岡 でも、まだ本番まで1カ月あるから(※取材時)。
神里 そう、1カ月あるので、どこまで肉体改造が出来るのか。ジムにも通い始めちゃったりして(笑)。
池岡 おおー!

神里 あとは、原作の漫画をとにかく読み込むことですね。2.5次元作品の稽古場って、皆さん常に原作を読んでいるじゃないですか。
池岡 いいよね。漫画を読んでいて怒られない現場って(笑)。
神里 むしろ褒められる(笑)。みんな自分で原作を買って持ってきていたり、稽古場にもずっと置いてあったりするので。
稽古の合間にも、常に原作に立ち返ることが出来るわけですね。
神里 そうですね。何か分からなくなったら、一度原作を確認する、という感じです。とにかく読み込んで、自分の中に落とし込んでいきたいと思っています。
ただ、真人というキャラクターについては、僕の中では、そこまで複雑な思考を持っている人物ではない気がしていて。むしろ、すごくシンプルなんじゃないかなと思うんです。もちろん、知り得る情報はどんどん取り入れていきたいですし、役について研究することも大事です。でも、実際に演じる時には、あまり複雑に考えすぎないほうがいいのかなと。真人が発する言葉やセリフを、そのまま素直に口にすることで、自然と真人に近づけるような気がするんです。
僕自身、色々考えすぎてしまうことも多いので、今回はそういうものを一旦置いて、シンプルに演じてみたいですね。
池岡 僕も、漫画を観て研究することはもちろん大切だと思っています。ただ、実際に舞台上に立つとなると、漫画では描かれていない部分も表現する必要があるんですよね。
舞台って、基本的には全てが見えている空間じゃないですか。原作で描かれていない瞬間や、コマとして抜かれていない場面でも、キャラクターはそこに存在しているわけで。例えば脹相だったら、その瞬間に何をしているのか、なぜそこにいるのか。そういうことを、自分自身の想像力で生み出していかなければならないと思っています。
そこは稽古場の雰囲気も大切にしながら、演出の小林顕作さんと理解を深めていきたいですね。舞台上のワンシーン、ワンシーンを丁寧に作り上げる気持ちで臨んでいけば、きっとキャラクターも自ずと浮かび上がってきてくれるんじゃないかなと思うので、まずは稽古場を信じて。
本当に素敵なカンパニーですし、共演者の方々も素晴らしい方ばかりなので、皆さんからもたくさんのヒントを得ていきたいです。僕たちは今回が初参加なんですが……。
神里 いい雰囲気ですよね。
池岡 そう。皆さんがすごく温かく受け入れてくださるんです。「この人たちは何をしてくれるんだろう?」という期待感も感じますし、その期待にしっかり応えられるように頑張れればと思っています。
今作の前後編で描かれる「渋谷事変」で、お二人が演じる真人と脹相は、虎杖悠仁と非常に深い関わりを持つことになります。お二人から見た虎杖というキャラクター、そして虎杖を演じる座長の佐藤流司さんについてはいかがですか?
池岡 僕は流司くんとは、作品で言うと今回が2回目の共演になるんですが、やっぱり圧倒的なカリスマ性があるんです。真ん中に立つ人間としての、ものすごいカリスマ性。だからこそ、僕もそこに思い切り飛び込んでいきたいですね。甘える、まで言ったら流司くんに怒られそうですけど(笑)、それくらいの気持ちで胸を借りたいなと思っています。
脹相にとって虎杖は、弟たちの仇という憎き存在なので、その気持ちを全力でぶつけていきたいです。流司くんは、こちらが真摯に向き合えば向き合うほど、きっと全力で応えてくれる俳優だと思うので。
神里 佐藤流司という俳優が持つ圧倒的なカリスマ性と、虎杖悠仁というキャラクターが持つ圧倒的な身体能力や深い優しさって、すごく合っていると思うんです。その流司くんが真ん中にいてくれると、僕たちも安心するんですよね。
今回、真人と虎杖はそこまで深く絡まないかもしれませんが、原作では二人にすごく深い関わりがあるじゃないですか。だから真人としては、後編の展開に向けてお客さんに期待していただけるようなものを、この前編で作っていきたいですね。
虎杖は虎杖で、いろんな思惑や出来事の中で行動していく。一方、真人は真人で、自由奔放に舞台上を駆け回る。それぞれが今回の物語を生きて、その先で交わる後編……すごく楽しみじゃないですか。そういう期待を持っていただけたら嬉しいなと思います。


池岡 個人的な課題としてはアクションですね。僕、これまで舞台であまりアクションの経験が無いんです。得物を使った殺陣などはやったことがあるんですけど、いわゆるステゴロでの肉弾戦は、ほとんど経験が無くて。
しかも、相手は超強い流司くんじゃないですか(笑)。「やばい、ここは本当に頑張らないと!」と思っています。今回の自分の大きな課題ですね。でも、流司くんの持つオーラに負けないように、精一杯やりたいと思っています。
神里 僕は流司くんとは今回が初共演なんですが、他の人とは何かが違うというか、特別なものを持っている感じがするんですよね。それは虎杖というキャラクターとも重なる部分があると思います。
池岡 あと、めちゃくちゃ優しいんですよ。というか、可愛いんです。これは僕の勘違いかもしれないんですけど……稽古が始まってから、好きな食べ物の話になったことがあって。そもそも以前、小林顕作さんに「好きな食べ物は何ですか?」と聞かれたのがきっかけなんですが、その時にパッと浮かんだのが「高野豆腐」だったんですよ。僕、本当に高野豆腐が好きなんです。
神里 へぇ〜!
池岡 でも、それを流司くんに言ったら「嘘をつけ!」と(笑)。「高野豆腐なわけあるかい!」みたいなツッコミが入って。
確かに、好きな食べ物を聞かれて一番最初に高野豆腐が出てくるのは、珍しいかもしれないですね(笑)。
池岡 好きな食べ物を聞かれても、そんなにたくさん思い浮かぶ方ではなくて(笑)。それで「本当は!?」、「じゃあ、今食べたいものは!?」みたいに聞かれて、「ハンバーガー」って答えたんです。
そしたらその次の日に、流司くんが稽古場にハンバーガーを差し入れしてくれたんですよ! だから、もしかしたら、あの話を覚えてくれていたのかなって。
神里 えー!? それでハンバーガーを?
池岡 そうそう。いや、本当にそうなのかは分からないですが(笑)。でも、もしそうだったら可愛すぎるなと思って。ただ単に、毎回ハンバーガーを差し入れているのかもしれないですけどね(笑)。


information
舞台「呪術廻戦」-渋谷事変 前編-
[東京]2026年11月14日(土)~11月23日(月・祝)@Shibuya LOVEZ
[大阪]2026年11月28日(土)~11月29日(日)@SkyシアターMBS
原作:「呪術廻戦」芥見下々(集英社ジャンプコミックス刊)
脚本:久保田悠来
演出:小林顕作
出演:佐藤流司/熊沢 学、山口乃々華/
武田莉奈、寺山武志、立花裕大、立道梨緒奈、立花利仁・黒岩紘翔(Wキャスト)/
鈴木壮麻/前川歌音、塩田康平、木内海美/
神里優希、山岸門人、南 誉士広、池岡亮介、三瓶賢人/
五十嵐角度/久保田悠来/
井手柚花、八木美樹、南 千紗登、北村 海/
藤田 玲/三浦涼介 他
公演サイト
X(Twitter)
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虎杖悠仁 役:佐藤流司 掲載
『Sparkle Annex vol.10』2026.11.07発売

舞台「呪術廻戦」-渋谷事変 前編-
表紙、インタビュー+コラム&撮り下ろしグラビア 計13p
present
※応募締切:2026年11月29日(日)23:59まで
※当選された方にのみ、X(Twitter)のダイレクトメッセージ(DM)にて、Sparkle公式アカウント(@Sparkle_stage)よりご連絡いたします。当選者の発表はDMをもって代えさせていただきます。
※プレゼント発送に必要な情報はDM上のみでお伺いします。応募フォームへの誘導と称してURLをクリックさせるようなことはございません。
※頂いた個人情報は、プレゼント発送以外の目的では使用いたしません。
※X(Twitter)の仕様が変更された場合、上記規約を変更する可能性がございます。予めご了承ください。
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テキスト・撮影:田代大樹
スタイリング:中村美保
ヘアメイク:[神里]齊藤沙織、[池岡]寺田英美
衣装協力=
[神里]ブルゾン、シャツ:CULLNI(Sian PR 03-6416-1056)
パンツ:Casper John(Sian PR 03-6662-5525)
ネックレス:LION HEART(Sian PR 03-6662-5525)
靴:ONE THIRD RESEARCH(JOYEUX 03-4361-4464)
[池岡]ブルゾン:remer(Sian PR 03-6276-7644)
シャツ、パンツ:Casper John(Sian PR 03-6662-5525)
靴:スタイリスト私物
©︎芥見下々/集英社・舞台「呪術廻戦」製作委員会
