【島村龍乃介】舞台『弱虫ペダル』The Cadence!【グラビア&インタビュー】

  • -
    コピー

“ペダステ”の愛称で親しまれる、舞台『弱虫ペダル』シリーズが10周年を迎えた。それを記念してキャストを一新し、演出に過去シリーズで手嶋純太を演じた鯨井康介氏を迎えた新作公演、舞台『弱虫ペダル』The Cadence! が間もなく開幕。

主人公・小野田坂道 役を務めるのは、本作が初舞台・初主演作となる島村龍乃介。真っすぐな気持ちで芝居に没頭する彼は、どんな風に坂道を演じるのだろうか。新時代の幕開けはすぐそこに!

しまむら・りゅうのすけ
2002年8月7日生まれ、大阪府出身。主な出演作に、Hulu「瑠璃とカラス」主演、ドラマ24「スナック キズツキ」(佐伯洋介 役)、日曜劇場「日本沈没ー希望のひとー」(主人公・天海啓示(高校時代)役)、関西テレビドラマ「TWO WEEKS」(久我 融 役)など。Instagram

interview

舞台初出演かつ、本作では主演を務められます。舞台『弱虫ペダル』という大きな作品の10周年の節目で抜擢されたお気持ちから聞かせてください。

島村:今こうして取材していただいて、「本当にやるんだ」という実感が湧いてきています。ご縁があって選んでいただき、しかも小野田坂道という大役を演じさせてもらえることが、心の底から嬉しいです。だからこそ、期待に応えないといけないなというプレッシャーも感じています。

不安はありますか?

島村:正直……めっちゃあります(笑)。舞台の世界をよく知らない状態でこの作品に参加するので、どうなっていくんだろうというワクワク感と不安感が一緒に存在してますね。

初舞台ということで、演出の鯨井さんのワークショップへ参加もされていますが、ワークショップでは舞台で芝居する基礎のようなところから教わっているのですか?

島村:そうですね。まずは声の出し方から練習しました。腹から声を出すのが最初の課題。大きい声が出ないわけではないのですが、喉を使って発声してしまう癖があるので、そこをクリアにしてから稽古に臨みたいなと思いました。

映像作品出演のご経験もありますが、ワークショップなどを通してダイレクトに舞台との違いを感じていますか?

島村:全然違いますね。カメラを目の前にしているのと、お客さんを目の前にして演じるのとではやっぱり全く違うなと。(舞台は)幕が開いて始まってしまったらもう止まらないので、ドキドキ感がすごいですし。そして長時間舞台に立ち続けるには、体力が必要だなと思いました。だから最近ランニングを始めたりして、本当にちょっとずつですけど、作品に向けて体力作りをしているところです。

坂道を演じるに当たって、どう演じていこうと思っていますか?

島村:自分が感じ取った坂道は、とても真っすぐな青年だということ。真剣に取り組む姿勢や、一度こうと決めたらこうだ、っていう意志の強さを持っている人だなと。原作を読んで、素敵だなってすごく思ったんですよ。そういう風に自分が感じ取ったものを舞台で演じるからには、お客さんにも素敵だなと感じてもらえるようなお芝居や表現をしたいなと思っています。

坂道に扮装してみた感想も聞かせてください。

島村:自分で言うのもあれなんですけど……ユニフォームのジャージを着て、ヘアメイクさんに坂道の髪型にしてもらって眼鏡を掛けた瞬間、かなり坂道になれていたのではないかと思いました(笑)。

キービジュアルを見た瞬間、「坂道だ!」と強く感じました。

島村:本当ですか!? ありがとうございます(笑)。だからこそ、期待を裏切らないようにしたい、芝居でも本当に坂道だなって思ってもらいたいなと思います。「漫画やアニメから飛び出してきたみたい」と言ってもらえるくらい頑張りたいです。

衣裳を着た時も、坂道を演じる実感が湧いたのでは?

島村:湧きました。出演が決まった時は、戸惑うばかりで全く実感が無かったんですよ。キービジュアル撮影で衣裳を着たら、「本当にやるんだ」「漫画やアニメで見ていた衣裳を着てる……!」って思いながら、すごいドキドキしました。そして今回取材をしていただき、改めて再確認できました。稽古が始まったら、さらに実感が湧いてくるんだろうなぁ。

確かに、共演者の方と集まると本番を迎える日がグッと目の前に見えてくる感じがしそうですね。

島村:きっと本番を迎えて舞台に立っても、自分が舞台に立っていることを信じられない気がするんです(笑)。それくらいまだ信じられない気持ちでいっぱいで……。

俳優の方に初舞台の思い出を聞いた際、頭が真っ白で覚えてないとおっしゃる方もいらっしゃいました。

島村:僕も覚えていないだろうなという自信があります(笑)。緊張もあるけど、それ以上に没頭するから。小野田坂道自身が一生懸命なので、僕もそれを忠実に再現したい……と言いますか。どこまでも一生懸命に、何も覚えてないくらい没頭して、倒れるギリギリまでやりたいです。公演が終わって取材を受けた時はきっと「すみません、本当に覚えてないです」っていう回答になると思います(笑)。

ぜひそのタイミングでまたお話を聞かせてください!

島村:ぜひ、お願いします(笑)。

島村さん自身、この作品の魅力をどこに感じていますか?

島村:みんなが真剣なことです。“総北高校が良い”だけではなく、各チームが真剣に協力し合う姿が描かれているんですよね。見ていると、勇気をもらえる作品だなと思います。

個人的に心が熱くなったシーンは?

島村:僕が好きなのは、ウェルカムレースです。昨日も読んでいたくらい(笑)。あのシーンは坂道が初めてロードバイクに乗るシーンでもあるし、鳴子(章吉)くんと今泉(俊輔)の三人で初めて走るシーンでもあるから好きなのかもしれないです。
坂道がレースの期間内にものすごい勢いで成長していく姿に胸が熱くなります。鳴子くんの力を注入するところとか、いつもすましている今泉が本気出す感じも、久々に自転車を楽しんでいるような感じがしていいなって思うんです。あのシーンが僕は一番好きですね。

鳴子役の北乃颯希さん、今泉役の砂川脩弥さんの第一印象は?

島村:北乃くんはそのまんまでした。もう初めてお会いして話した瞬間から「鳴子くんだ!」と。「彼しかいない」って思ったくらいです。すごく優しくて、一緒に取材を受けた時も先陣切って話してくれて、最初からたくさん助けられました。
砂川くんはお兄ちゃん感が強かったなと思います。今泉のクールなイメージとは違って、すごくオープンで接しやすくて。だからこそ、今泉の芝居はどんな風になるんだろうって楽しみがより湧いてきました。

座長という部分についてもお伺いしたいです。座長として舞台に立つことをどのように捉えていますか?

島村:“座長”と聞くたびに心臓がバクバクしてしまうんですけど……。坂道自身は自転車に没頭しすぎて気付いてないと思うんですけど、僕から見た小野田坂道というキャラクターはものすごく周りに影響を与えているなって思うんです。座長をやらせていただくからには、僕自身もそういう人物でありたいなと思っています。
僕は作品と役にとことん没頭して、皆に何か一つでも影響を与えられたらなと。がむしゃらに頑張れる自信はあるので、その姿勢で皆を元気づけられたらなって思います。お客さんもですけど、まずはキャストの皆さんを元気づけられたらいいな。

初共演の方に囲まれていますが、悩んだ時の相談はどうしようと考えていますか?

島村:まずはやっぱり、『ペダステ』の大先輩でもある演出の鯨井さんです。そしてお芝居する中で分からないことがあれば、チームで話し合うこともすごく大事だと思うんです。皆さんと密に会話できたらいいなと思います。

すでに鯨井さんに何かご相談を?

島村:はじめに相談したのは、「台本ってどうしたら覚えられますか?」ということ。それについては「稽古を1カ月するから大丈夫だよ」って。あと、これはどの取材でも言っているんですけど、「(舞台上で激走するので)舞台袖に酸素ボンベと倒れ込む場所がちゃんとあるよ」って言われましたね(笑)。

確かに、以前『ペダステ』に出演されていたキャストの方から、舞台袖に控えている別のキャストが、倒れ込んだ人を受け止める体制ができていると伺いました。

島村:うわぁ! すごいですね。でも、それってすごくリアルですね。アニメのウェルカムレースの時も、倒れていたじゃないですか。僕も舞台袖で倒れるくらい頑張ります(笑)。それくらいの思いで走りきりたいです!

島村さんは今回初めて舞台に立つというところで、こんな風に成長したいとか、こんな役者になりたいという思いはありますか?

島村:せっかく舞台『弱虫ペダル』で小野田坂道 役を演じさせてもらうので、坂道が初めて自転車に乗ってものすごい成長を遂げるのと同じように、僕も舞台という未知の世界で、坂道のように成長していきたいなと思っています。自分も坂道のようにいつか堂々とした姿で舞台に立って、成長しているなと思ってもらえるような役者になりたいです。そして舞台を通してお芝居を磨いて、「お芝居上手くなったね」と言ってもらえるように頑張ります。

楽しみにされているお客様にはどんな作品を届けたいですか?

島村:演出が鯨井さんに変わり、キャストも変わって、1からのスタートになります。本当に初めてづくしの舞台になると思うんですけど、この新しい舞台『弱虫ペダル』をぜひ観てほしいと思います。歴代のキャストの皆さんが素晴らしいものを作ってきて、もちろん尊敬しています。ですが、きっと僕らにしか作れないものもあると思うんです。だからこそ、皆さんが繋ぎ続けてきたバトンを今度は僕らが受け継いで頑張りたいなと思うし。とにかく走って汗を流していきたいですね。
『弱虫ペダル』は漫画、アニメ版を観てくださっている方がたくさんいると思うんですけど、舞台で生のお芝居を観ることで、伝わるものや感じ取れるものがたくさんあると思うので、ぜひ観に来てください!

information

舞台『弱虫ペダル』The Cadence!

【日程】2022年7月5日(火)~7月10日(日)
【会場】東京・シアター1010
【日程】7月16日(土)~7月18日(月・祝)
【会場】大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール

【原作】渡辺 航『弱虫ペダル』(秋田書店「週刊少年チャンピオン」連載)
【総監督・脚本】西田シャトナー
【演出】鯨井康介
【音楽】manzo
【作詞・歌】桃井はるこ
【レース演出協力】河原田巧也

【出演】
小野田坂道 役:島村龍乃介
今泉俊輔 役:砂川脩弥
鳴子章吉 役:北乃颯希
巻島裕介 役:山本涼介
金城真護 役:川﨑優作
田所 迅 役:滝川広大/

福富寿一 役:髙﨑俊吾
荒北靖友 役:相澤莉多
東堂尽八 役:フクシノブキ
新開隼人 役:瑛
真波山岳 役:中島拓人 他

【配信】7月9日(土)18:00公演
7月18日(月・祝)17:00公演
詳細は公式サイトにて

www.marv.jp/special/pedal
Twitter

present

島村龍乃介さんのサイン入りチェキを2名様にプレゼント

応募方法:
Sparkle公式Twitterをフォロー
対象ツイートをリツイート

※応募締切:2022年7月25日(月)23:59まで

※当選された方にのみ、Twitterのダイレクトメッセージ(DM)にて、Sparkle公式アカウント(@Sparkle_stage)よりご連絡いたします。当選者の発表はDMをもって代えさせていただきます。
※プレゼント発送に必要な情報はDM上のみでお伺いします。応募フォームへの誘導と称してURLをクリックさせるようなことはございません。
※頂いた個人情報は、プレゼント発送以外の目的では使用いたしません。

credit

テキスト・撮影:田中莉奈

© 渡辺航(秋田書店)2008/ 舞台『弱虫ペダル』製作委員会

  • -
    コピー

この記事を書いた人

sparkle-stage