【和合真一】「WORKS04」【撮影現場レポート】

  • -
    コピー

衣装・写真・映像・メイクアップといった多角的な表現方法を融合させ、唯一無二の世界観を作り上げるアーティスト集団「WORKS」。
舞台を中心に活躍する俳優をモデルに起用し、彼らの新たな魅力を引き出した展示会は過去4回行われ、そのどれもが驚きと賞賛を持って迎えられた。

そして2023年3月7日(火)〜12日(日)、待望の新作となる「WORKS04」が東京・恵比寿のHIROSHIGE GALLERY Aにて開催決定。井澤勇貴、和合真一の両名を迎え、オール撮り下ろしの写真、映像、着用衣装などが展示される予定だ。

今回「Sparkle web」では、過日行われた和合真一の撮影現場へ潜入取材を行った。
モデル・スタッフ双方のクリエイティビティが遺憾なく発揮され、二つとない作品が生み出される瞬間の空気感を少しでも伝えられれば幸いだ。
そしてぜひ会場へ足を運び、その目で実際の作品たちに触れてみてほしい。

report

「WORKS」では、2020年2月開催の第一回「WORKS01」から、同年10月開催の「WORKS02」、2021年8月の「WORKS03」まで登場モデル全員が身に纏ってきた、シリーズの象徴とも言える衣装が存在する(2022年5月開催「WORKS Extra edition 01」は除く)。

杉江大志、玉城裕規、松田 凌、荒木健太朗、山田ジェームス武、赤澤 燈、北村 諒と、名だたる俳優たちが袖を通してきたこの衣装を、この「WORKS04」撮影で和合真一が受け継ぐ瞬間に今回は立ち合わせていただいた。

いや、「全員が同じ衣装を着用」と書くと語弊があるかもしれない。
あくまでもベースは同一の、黒の本革で造形されたコスチュームなのだが、各モデルの体型、特徴、性格、個性に合わせ、ある時は着方をガラッと変え、ある時は別の素材を組み合わせ、ある時は象徴的なアイテムをあしらう。
すでに形の決まった服に無理やり身体を押し込めるのではなく、服自体が身体に合わせて形を変えてゆくような印象だ。

今回も和合のイメージに合わせ、腰にはコルセットが巻かれ、存在感たっぷりの付け襟が用意された。衣装を担当する伊藤摩美が全体のバランスを見つつ、首元にチュールを巻くなど微調整を施していく。
着付けの中でモデルの意向も聞き出し、その希望を即時反映していくのも伊藤のスタイルだ。
今回も和合が発した「襟のどちらかがアシメでも可愛いかも」というアイデアを採用。双方のやり取りの中でより素晴らしいものを作ってゆく、高次元での作品作りが展開されているのだ。

衣装に負けじと、和合の目元には針金のような素材のつけまつ毛が大量にあしらわれ、ヘアメイク担当の大和田京子がバランスを調整していく。
かなりの重さのようで「まぶたが重いから眠い(笑)」と和合が漏らす一幕も。完成したスタイリングを一目見て「今日はこのまま帰ろうかな」とご満悦だった。

スタイリングが終われば、いよいよスチール撮影。衣装の黒と対極の白い空間の中、フォトグラファー・山内洋枝のシャッターが鳴り響く。
撮影された写真は即時モニターに映し出され、1カット目からその完成度の高さに歓声が上がる。
「ラスボスになりたかった」と憧れを語っていた和合の希望通り、そこにはまるで異次元の世界から抜け出てきたかのような漆黒の美の帝王が存在していた。

この時点ですでに作品としては十二分に成立しているかのように見えるのだが、WORKSチームは細部の違和感も見逃さない。
「銀のファスナーの色味が主張しすぎている」と、その場でさらに微調整を施す伊藤。
写真での写りを確認しながら、つけまつ毛のカールを丁寧に修正する大和田。
和合も「この衣装、可動域狭いんですよ(笑)」と言いつつ、大胆かつ華麗なポージングで応える。
和合曰く「人生最重量」と語るこの衣装が、時には鎧のように力強く、時にはドレスのように繊細に、ポーズ一つでさまざまな表情を魅せてゆく。
本人もモニターを確認し「素敵じゃないですか」と、その出来栄えに満足していた。

さらに「他にやりたいことありますか?」と投げかける山内に、「陰影がはっきり出る感じでも撮ってみたい」と応じる和合。撮影にもモデル本人の意向が反映され、WORKSチームと和合が織りなすケミストリーが作品をさらに面白くしてゆく。

そしてスチール撮影の合間合間にムービーを回す映像作家・山口ヒロキ。
和合に自由に動いてもらったかと思えば、細かな動きを指示してゆく。スモークが焚かれた幻想的な雰囲気の中、足元や目元などのパーツにもグッと寄ったりと、その予測できないカメラワークに惹きつけられる。
スチールと違いムービーはその場では確認できないため、この映像がどう編集され、どのような完成形を見せるのか、今から楽しみでならない。
過去の展示のムービーはYouTubeでもその一端を観ることができる。ぜひ一度その映像世界を覗いてみてほしい。

今回の展示会「WORKS04」では先述の衣装以外にも、さまざまな衣装を身にまとう井澤勇貴、和合真一の写真、映像、さらに着用衣装の一部を楽しむことができる。
いずれも彼らの新たな魅力を引き出した、ここでしか見ることのできない貴重な作品だ。

さらに3月中旬発売の『Sparkle vol.52』では、貴重な「WORKS04」グラビアと、井澤・和合のソロインタビューを掲載予定。
今回の撮影に臨んだ彼らの思い、現場でのエピソード、生み出された作品への感想など、ぜひ「WORKS04」と併せて楽しんでほしい。

information

「WORKS04」

【日程】2023年3月7日(火)~3月12日(日)
【会場】東京・HIROSHIGE GALLERY A

【model】
井澤勇貴、和合真一(五十音順)

【photographer】山内洋枝
【videographer】山口ヒロキ
【costume】伊藤摩美
【hair & makeup】大和田京子

【ticket】2023年2月19日(日)11:00 発売開始
https://t.livepocket.jp/t/works04

Twitter

check

和合真一 掲載
『Sparkle vol.52』2023年3月23日発売
Amazon商品ページ

内容:【井澤勇貴×和合真一】
本文6ページ(「WORKS04」グラビア特別誌面掲載&井澤勇貴インタビュー&和合真一 撮影現場コメント)

credit

テキスト:田代大樹

  • -
    コピー

この記事を書いた人

sparkle-stage