【赤澤遼太郎×高橋健介】映画『アキはハルとごはんを食べたい』【グラビア＆インタビュー前編】

一軒家でルームシェアする男子大学生二人の日常を描く、たじまことのBL漫画『アキはハルとごはんを食べたい』が実写映画化！
2023年6月2日（金）より東京・シネマート新宿などの映画館にて、2週間限定で上映される。

高校の同級生であり、周りからは“ゼロ距離”と言われるほど仲良しな秋吉純太（アキ）と藤城春継（ハル）が、大学進学をきっかけに一つ屋根の下、仲良くご飯を作って食べる姿をハートフルに描き出す。
誰でも簡単に美味しく作れること間違いなしのアレンジレシピが多数登場するのも見どころだ。

「Sparkle web」では、料理担当のアキを演じる赤澤遼太郎と、片付け担当のハルを演じる高橋健介にインタビュー。
共演も多いお二人の笑顔溢れる掛け合いで大いに盛り上がったロングインタビューを2回に分けてお届けする。

前編では完成した映画を観た感想、印象に残っている料理や注目してほしいポイント、今だから言える苦労した点など、本作に関するお話をたっぷりと伺った。
映画を観る前の予習としても、観た後の復習としても楽しめるお二人の対談をぜひ楽しんでほしい。

全2回の1回目／後編はこちら

interview

撮影を終え、上映を迎える今のお気持ちはいかがですか？

赤澤：ここまで出番がある映像作品は今まで無かったので、純粋に嬉しかったですね。ほとんどのシーンで僕たちが出てるので。

高橋：そうだね。

赤澤：完成までこぎつけられて良かったなって、まず思いました。

高橋：コロナとかもあったので、しっかり1本映画が完成するって当たり前のことではないし、簡単なことではないと思います。それはまず感謝ですね。

アキとハル、この二人の空気感をもっとずっと観ていたいと感じる、とても素敵な映画でした。そしてとにかく、とてもお腹が空く映画ですね。

赤澤：腹減りますよね〜。

高橋：（上映時間の）1時間半で何品出てくるんだろう？　細かいのも入れると……。

赤澤：10品弱は出ている気がしますね。

特に印象に残っているメニューはありますか？

赤澤：一番最初に出てくるトマト塩ラーメンがやっぱり印象深いですし、美味しかったです！　実際に作ってみても簡単でしたし、僕個人的にトマト嫌いなんですけど（笑）、撮影ではガッツリ食べたので、そのカットが使われていて嬉しかったですね。

ではトマト嫌いも克服できた？

赤澤：あ、無理です！　それはもう話が変わってくるんで（笑）。

高橋：それはまた別だもんな（笑）。僕は……もうこれは贅沢な話なんですけど、本当に出てくるご飯は全部美味しかったです。美味しかったんですけど、やっぱり日によっては“メシ→メシ”みたいなシーンが続くんですよ。

赤澤：（笑）。

高橋：正確には覚えてないんですけど、例えば“トマト塩ラーメンいった後にチーズタッカルビ”みたいな。

赤澤：うんうんうんうん。

高橋：「美味いけど、もうええて！」みたいなのがある中の！　ときたま来たパフェ!!

赤澤：パフェ食ってたー!!（笑）

高橋：しかもそれが絶妙なタイミングで、ちょうどパフェが欲しい時に……。

赤澤：夕方ぐらいだった気がするな〜。

高橋：あのパフェは、逆にNG出してもう一回同じシーンやりたいなって思うくらい（笑）。

赤澤：食うためにね（笑）。

高橋：そうそうそう。僕も昔ファミレスのアルバイトでパフェ作っていたので、それを思い出したりもしつつ……美味しかったですね。

どの料理も簡単で真似しやすそうなレシピでしたが、ぜひ皆様に試してほしいオススメのメニューはありますか？

赤澤：やっぱり餃子チーズタッカルビは定番ですよね。美味しかったなぁ〜。盛り上がるし。

高橋：そうだね。人が来た時とか、みんなでやるといいかもしれないですね。あとはなんだろうな……俺は作ってないけど、唐揚げは結構大変なんだっけ？

赤澤：揚げなきゃいけないので結構大変ですね。あとはソースを何種類も用意したので。手間かけるんだったら唐揚げパーティーもオススメです。

それぞれのソースに添えてあったアキのメモからも愛情を感じました。

赤澤：ああ！　あれも自分で書いたんです。

高橋：あれいいシーンだよね。

赤澤：いいですよね。誰しもが共感したことのある寂しさみたいなものが、あのシーンにはあるのかなって思います。

高橋：そうだよね。ご飯できたのに……。

赤澤：待っててくれたのに……。あのシーン、ハルめちゃくちゃいい顔してたもんな。なんて言うんですかね、苦虫を噛み潰したような……（笑）。

ぜひ映画館で注目してほしいシーンの一つかと思います。あとはアキとハルの住む家のセットなども、とても丁寧に作られていると感じました。

赤澤：ハロウィンパーティーのシーンは、装飾がすごく可愛かったなって覚えてますね。なんか、めちゃめちゃ怖い死神の人形みたいなのも……。

高橋：ああ、あったね！　ディティールにもこだわっていたよね。僕としては、みんな“BL”と“ご飯”という要素に目が行きがちだと思いますが、実はめちゃくちゃ衣装が替わっているっていう。

赤澤：あっ！　そうそう!!

高橋：年間のお話なので、僕の中では「4つの季節で4着ぐらいでいいかな」って思うタイプなんですよ。確かにそりゃ学生だし、毎日違うもの着ているだろうけど、そこは逆に「お約束だからいいんじゃね？」って。ただ自分が着替えたくないだけなんですけどね（笑）。

赤澤：めちゃめちゃ着替えたね（笑）。

高橋：順撮りじゃなかったので、スタイリストさんも、もちろん自分たちも繋がりとか気を付けていました。「これ、いつの季節を撮影してるんだっけ？」って。でも完成した映画を観たらちゃんと問題なく繋がっていましたね。

赤澤：衣装、全部可愛いんですよ。水着とかも全部衣装合わせしましたよね。

高橋：そうそうそう。なんかやっぱり、お芝居に自分の趣味とか性格が出ちゃいますよね。僕は服に無頓着なので、後半の衣装合わせも「何でも良くね？」って思っちゃう。

赤澤：あっはっは！

高橋：これは良くないなって思いました。あくまでもこれはハルが着るものですからね。ハルはきっとトレンドとかに敏感だから。俺はもう「どれも一緒じゃね？」って思っちゃう（笑）。

赤澤：一緒じゃない（笑）。

高橋：そこは反省しました（笑）。

部屋のシーンでの、お二人の髪型も可愛かったですね。

赤澤：ああ、可愛い感じのおでこ出したやつですよね。

高橋：でもああいうのって加減がめっちゃ難しくない？　今回、この映画を作る上で一番ミスしちゃいけないなって思ったのが、何と言いますか、「こういうのって喜ぶよね？」精神で作っちゃうと……。

赤澤：ああー!!　「こういうの好きでしょ？」の押し売りというか。

高橋：そうそうそうそう。だからああいう髪型も、下手したらもうその時期過ぎているかもしれない。例えば、ルーズソックスの流行りはもう終わっているけど、俺らめっちゃルーズソックス履いちゃった、みたいな感じに見えてなきゃいいなって思います。

赤澤：なるほどね。

高橋：監督も男性だったので、俺らも女性のスタッフに「どうですか？　こういう男子」みたいな。

赤澤：よく確認してましたよね。でも多分大丈夫だと思います！

高橋：これは公開したら皆さんの意見を聞きたいところですね。

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高橋健介 掲載
『Sparkle vol.51』発売中

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テキスト：田代大樹
写真：林 恵理子（映画場面写真除く）
スタイリング：西川志都
ヘアメイク：宮島香奈子

©︎たじまこと／竹書房・「アキハル」製作委員会

衣装協力＝
［赤澤］カットソー：CULLNI（Sian PR　03-6662-5525）
その他スタイリスト私物
［高橋］シャツ：LUFON（Sian PR　03-6662-5525）
パンツ：KIIT（TEENY RANCH　03-6812-9341）
その他スタイリスト私物